決定版!誰でも偏差値65を目指せる、計画的な現代文勉強法

どうやって成績を伸ばせば良いのかがわかりにくく、多くの受験生が苦手意識を持つ“現代文”。
そこで本記事では、どんなに現代文が不得意な人でも、早慶上智レベルまで到達可能な勉強法について解説していきたいと思います。
「こうやって勉強すれば、現代文の成績は着実に伸びる!」というイメージがしっかり湧くよう、順を追って解説してありますので、すぐにアクションに移せることはもちろん、モチベーションUPも間違いなしです。
それでは、いってみましょう!!

現代文を知る

“現代文” という科目に対する正しい理解がなければ、成績を伸ばすことは非常に困難です。
従って本項では、現代文の全体像や必要とされる能力など、重要なトピックスに絞ってまとめてみました。

現代文のゴール

現代文は、筆者の主張が何であり、それがどんな論理構成で語られているかがわかれば、誰でも満点を取れるという性質の科目です。
要するに、
「第一段落では、筆者の主張が提示されている」
「第二段落では、その具体例が語られている」
「第三段落では、筆者の体験談を通じて、主張がさらに強められている」

といった風に、筆者が言いたいことは何なのか、そのために各段落がどんな働きをしているか、といったことが見抜けると、ほとんど全ての設問に対応可能となります。
イメージとしては、

評論文全体が “一本の木” で、筆者のメインの主張が “木の幹”
メインの主張に関連するサブの主張が “枝” で、一文一文が “葉っぱ”

みたいな感じで捉えておくと、評論文の構造は理解しやすくなります。
木・幹・枝・葉が、それぞれどのような関係にあるのかを正しく把握すること。
これこそが、現代文のゴールと言えましょう。

必要な4つの力

前項に示した、筆者の主張と論理構造を把握することを主眼に置きつつ、実際に入試で合格点をとるには、以下4つの力が必要となります。

1.語彙力

英語長文を理解する場合、英単語の知識がないと、そもそも読むことができません。
それと同じで、語彙力が不足していると、まともに評論文が読めないという事態に陥ります。
だからこそ、現代文でも語彙の習得は欠かせません。
語彙は大まかに、漢字とキーワードの二つに分類できます。
漢字については、常用漢字全てをマスターしている漢検2級レベルに達していれば、ほとんど困ることはありません。
一方のキーワードは、「演繹」「帰納」「メタファー」「アウフヘーベン」など、日常会話ではほとんど登場しない特殊な語彙がメインとなるので、多くの場合、専門的な対策が必要となります。

2.読解力

筆者の主張が、どのような構造で語られているかを把握する力です。
たとえば、「日本のアニメ産業」がテーマの評論文を読みながら、
「筆者の一番の主張は、『アニメ産業が日本の経済を支えてる』ってことだな」
「第三段落には、『アニメの市場規模は1兆5000億円』とか、グッズの売上額とか、具体的な数値が示されている。ここが筆者の主張の裏付けだな」
といった感じで、本文の主旨とその構造を、自分の言葉できちんと説明できるようになればOKです。
読解力は、現代文を司る最も重要な能力と表しても過言ではありません。

3.解答力

問題を解く際の具体的なテクニックで、“得点力” と言い換えることも可能です。
下記の通り、出題形式が “マークか記述か” で問われる技術が異なります。

①マークの場合:不要な選択肢を除外するなど、本文の内容と選択肢の照合を正しく行うテクニック。
②記述の場合:本文の論理構造や因果関係を把握した上で情報を整理し、字数内にまとめるテクニック。

4.速読力

受験本番では、限られた時間で難解な文章を理解し、設問を解くことが求められます。
従って、上記1~3の力が身についていても、この速読力がなかったがゆえ、制限時間内に問題を解き終えられず、不合格になるという事態はしばしば起こり得ます。
速読力は、一朝一夕で身につくようなものではないため、現代文の学習に慣れてきたら、少しずつ意識していく必要があるでしょう。

読解の大原則

現代文の読解問題を解く際、最低限覚えておくべきルールを2点、下記に示しておきます。

1.本文に解答の根拠を求める

設問を解く際の判断材料にしていいのは、筆者の記述のみです。
従って、「回転寿司は、寿司の品格をおとしめている」と筆者が本文に記していたら、それを前提に問題を解き進めていく必要があります。
「てやんでえ! 俺は回転寿司が大好きなんだ、バカヤロー!!」
そんな風に思ったとしても、グッと堪えて冷静に対応しましょう。
現代文では、私的な感想や意見を交えてはならず、常に客観的であることが求められます。
この当たり前の事実を、意外に知らない受験生も多いので、注意が必要です。
また、以下の記事も大いに参考にしてください。
「本文に解答の根拠を求める」という読解の基本原則を、実践形式で学ぶことができます。

現代文ってセンスでしょ?と思っている人のための、評論文読解入門
「現代文って、どうやって勉強すればいいかわからない…」 今回は、そんな悩みにお答えするため、現代文に求められる“お約束”につ...

2.小説読解の鍵は “登場人物の心情”

小説は評論文とは違って、多くの場合、誰の目にも明らかな主張は存在しません。
物語に込められたテーマや教訓はありますが、それらの受けとり方は個々人に委ねられる、というのが基本スタンスです。
要するに、ハッキリとした形のないものを主題に扱っているのが小説なのです。
しかし、それだからこそ、小説読解の場合、 “登場人物の心情” が出題されやすくなります。
登場人物の心情は、どんな小説でも、ある程度はきちんと本文に描かれるためです。
従って、小説内の場面ごとに、登場人物の心がいかに変化していったかを理解できれば、ほとんど全ての設問に対応可能となります。

現代文は全ての科目に通ず

現代文の学習は、他の科目の成績UPにもつながるという隠されたメリットがあります。
読解力が向上すると、自然と情報の扱いや整理が上手になるためです。
たとえば、世界史のタテ(時代別)とヨコ(地域別)の関係が把握しやすくなり、その結果、重要語句の暗記がはかどる、といったことが起こり得るでしょう。
事実、現代文の成績が良い生徒は、ほかの科目の伸びも早いという傾向にあります。
現代文は、学習の万能薬のような役目を果してくれるのでしょう。
加えて、ほかの科目の学習を現代文に活かすことも可能です。
英語長文を読みながら、「この段落は結論から書かれていて、次の一文で具体例が示されている」といった風に、文章の論理構造に意識的に目を向ければ、現代文の力は鍛えられます。
「現代文の学習をほかの科目に活かす」
「ほかの科目の学習を現代文に活かす」

常時、この二つの視点を持ち続けることで、受験生活のクオリティは加速度的に向上します。

現代文の学習法

本項では、現代文の学習を進める際の具体的なポイントについてまとめました。

「参考書>読書」の法則

高3生や浪人生など、入試本番までの時間が限られている受験生の場合、読書を通じて現代文の力を養おうとすることは、圧倒的に非効率です。
よって、参考書を用いての学習こそが王道と言えましょう。
なぜなら参考書には、入試で実際に出題された文章がメインで扱われているからです。
入試で出題された文章 = 筆者の主張や論理構造が明確かつ設問が作りやすい文章
なので、そうした文章形式に慣れておくのが、合格までの最短ルートと言えましょう。
一方、一般的な読書の場合、「筆者の主張や論理構造が、参考書で紹介される文章ほど明確でがない」というケースも十分あり得ます。
よって、読書は意識的に「筆者の主張や論理構造を見抜く」というスタンスで臨まないと、ただの遠回りになってしまう場合が多いので要注意です。

復習こそすべて

現代文は、多くの受験生が復習の重要性を見落としがちです。
暗記科目ではないため、それも当然、と言いたくなるところですが、それこそが大きな落とし穴と言えましょう。
解いた問題の復習を重ね、

① 本文の要旨と論理構造
② いかなる思考プロセスを経て解答にたどり着いたか

という二点を自分の言葉で再現できるよう訓練を積めば、読解力と解答力を大きく鍛えることができます。
具体的には、前日解いた問題を、翌日に必ず解き直し、なぜ間違いをおかしたのか徹底的に確認するという方法を推奨します。
“復習を制するものは現代文を制する” という事実は、しかと心に留めておきましょう!

計画的な学習の流れ

志望校合格に向け、どのタイミングでどんな力を養えばいいかという目安を、下記のプランにて示しました。
6つのSTEPを段階的に踏むことで、堅実にゴールまでたどり着けるように設計してありますので、ぜひ参考にしてください。

【STEP0】過去問分析(偏差値-)

志望大の過去問に、まずは目を通しましょう。
マーク形式なのか記述形式なのか、出題傾向はどのようなものか。
それらを知ることから、全てが始まります。以下、参考記事です。

そうだ、過去問分析しよう!~受験勉強を何から始めればいいのか迷っている人へ~
僕は現役で早稲田に合格しましたが、模試の判定ではE判定しかとったことがありません。 いわゆる“逆転合格”を成功させたわけです...

【STEP1】基本ルールを知る(偏差値50以下)

先述した「本文に解答の根拠を求める」など、現代文における基本ルールを、入門用参考書を通じて身につけましょう。

<オススメ参考書>

【STEP2】語彙力を鍛える(偏差値-)

現代文の基本ルールを習得したら、次は語彙力強化に着手しましょう。
頻出語彙を知ることで、現代文がより身近な存在になります。

<オススメ参考書>

【STEP3】読解力を鍛える(偏差値50~55レベル)

本文の主旨、論理構造を正しく理解する力を身につけるため、実践的な参考書を用いましょう。

<オススメ参考書>

【STEP4】解答力を鍛える(偏差値55~60レベル)

より高度な論理構造の文章に触れつつ、アウトプットのテクニックに対する理解を深めましょう。

<オススメ参考書>

【STEP5】速読力を鍛える(偏差値60~65レベル)

ここまで到達したら、あとは入試本番に備え、制限時間内に過去問を解き終える訓練をしましょう。
本番ではどんな順番で大問を解くのが理想的かなども、しっかり決めておけるとGOODです。

<オススメ参考書>
志望大の過去問

以上となります。
実践にあたってより詳しい参考書情報が必要な場合は、以下の記事を活用してください。

ぼくが考えた最強の参考書リスト:現代文編
大学受験の重要科目ランキング、第1位は文句なしに英語ですが、第2位は現代文です。 現代文は重要度が高いわりに成績の伸びには...

まとめ

ここまでしっかり読み通すことができた受験生は、すでに難関大学に合格するだけの十分なモチベーションがあると断言して良いでしょう。
だから、あとは着実にアクションを積み重ねていけばいいだけです。
この記事で示したように、

・現代文という科目の全体像を掴み
・必要とされる4つの能力(語彙力、読解力、解答力、速読力)を理解した上で
・参考書を通じ、それらを段階的に鍛えていく

というプロセスを、復習を大事にしながらしっかりやり切れば、志望校合格はすぐそこです。
魔法のような勉強法ではありませんが、やればやった分だけ伸びる確実性の高いプランなので、ぜひとも、実際にアクションを起こしてみてください。
一歩踏み出せば、それがまた新たな一歩につながるはずです。

それでは、悔いなき受験ライフを!!!!

【書いた人】

くまがい先生


センセイプレイスの先生。早稲田大学政治経済学部卒。宮城県出身。歴史や小説が好きです。
twitter : https://twitter.com/kumagaisensei

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