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今回は受験生向けに、基礎から学べる漢文の参考書リストを紹介します!
皆さんは漢文の勉強をどれくらいしていますか?
なかには他の科目の勉強に精一杯で漢文を勉強するヒマはない人も多いのではないでしょうか?
実際、漢文の勉強に充てる時間ってなかなかないですよね……
私も受験生の頃、古文は割と時間をかけて丁寧に勉強していましたが、漢文はサッパリ勉強していませんでした。
そのため、漢文はこれまで手を付けていない分野であることが多く、意外と点数を伸ばせる可能性が高い科目であることが多いです。
とはいえ、まだまだ英語や社会が不安だから漢文を勉強する余裕はない人はそちらを優先するべきだと思います。
そのため、この記事は以下の受験生をターゲットにします。
- 他の科目の勉強はある程度固まっているから、漢文を勉強する余裕がある人
- 手薄な漢文を基礎から勉強したい私文志望や理系の人
「志望校に受かるために1点も落としたくない!」人向けです。
関連記事:早稲田の漢文を極めるための参考書と勉強法|一点も落としたくない!
目次
漢文で学ぶべき内容は3つ
漢文の勉強をするうえで学んでおくべきものは、単語・句法・読解 の3つです。
句法
まず、漢文では、句法という基礎知識の学習が必須 です。
句形とは、英語でいう英文法にあたるものであり、それを通じて文に意味を持たせます。
漢文は外国語のようなものであるのに、漢字を使っているためなんとなく読めてしまい、きちんと句法の学習をしない人がいます。
例えば、不可不~の読み方は、~(セ)ざルべカラず、訳し方は~しなければならない。
不得不~の読み方は、~(セ)ざルヲえず、訳し方は~しないわけにはいかない。
しかし、このように句法を知らないと理解できないものが意外と多くあります。
やみくもに句法を暗記するのではなく、否定形や二重否定など句形ごとに覚えましょう!
そのため、漢文学習を始める際は、まずは句法の学習から始めるべきです!
単語
次に、漢文単語の解説をします。
英単語や古文単語と違って漢文単語は覚える量がかなり少ない です。
白文を書き下し文にすることができたら、大抵の漢字の意味は理解できると思います。
しかし、日本語では使われていない単語や、日本語と異なる意味の単語には注意です。
例えば、故人は友人を意味し、亡くなった人の意味ではありません。
他にも、蓋シ(けだし)などのように読めても意味が推測しにくい単語も暗記しましょう。
漢文単語はせいぜい150語ほどと少なく、勉強した分だけ点数に反映されるので頑張りましょう!
読解のコツ
最後に、読解のコツを解説します。
漢文読解で押さえるべきポイントは以下の4つです。
- 書き下し文を頭のなかで読めるようにする
- 現代語訳は完璧を目指さない
- 登場人物を押さえる
- 物語の背景を知っておく
まず、大事なのは、訓読文から書き下し文にいかにすらすらと直せるか です。
返り点がついていない白文の場合でも、句法を知っていれば読むことができます。
2つ目に、完璧な現代語訳は、問題で求められない限り必要ありません 。
書き下し文の読みと、句法と単語の知識があれば内容を理解できます。
3つ目は、登場人物を押さえることが漢文読解の大きなポイント となります!
何人も登場人物が出てきた場合、誰が何をしたのかがわかりにくく、そこが問題として問われることが多いです。
出てきた人物に〇や△などの記号をつけたうえで、その人物を表す単語に注意して読み進めましょう。
つまり、最初は具体的な人物名が出ますが、そのあとはその人を表す代名詞が使われることや、一人称語りの文になることもあるため、誰の発言や行動なのかを逐一確認しながら読みましょう 。
一人称の単語がどのような人物を意味するのかの理解も大事になります。
最後に、物語の背景を知っておくと力強い です!
漢文の問題には大体リード文と注釈がついています。
問題の選択肢には、誤ったもっともらしいことも書かれていますが、リード文と注釈は背景を知る手助けになるため必ず目を通しましょう!

漢文にどれくらいの時間をかけるべき?
漢文の勉強にはどれくらいの時間をかけるべきでしょうか?
ぶっちゃけていいますが、漢文の勉強に丁寧に時間をかけるのは得策ではないと思います。
漢文は英語や社会と比べて配点が低いため、相対的に重要度が低いです。
共通テストでは英語の配点が200、社会の各科目が100に対して漢文は50点しかありません。
学部によって変わりますが、早稲田入試でも漢文の配点は英語の3分の1程度なため、どちらをより重点的に勉強するべきかは一目瞭然でしょう。
決して漢文を勉強しなくていいといいたいわけではありません。
特に共通テストでは確実に出題されるため、まったく勉強しなければ周りの受験生に差を付けられます。
人によっては苦手な科目を漢文でカバーできますし、他の科目がある程度仕上がってて勉強する余裕があれば1点でも多く点数を取りにいくべきでしょう。
要するに、自分の現在の立ち位置に応じて勉強する強弱を付けるべき です。
英語や社会の点数を伸ばせる可能性が大きいならばそちらを優先するべきでしょう。
逆に国語で最大限稼ぎたいと人はバンバン勉強するのもアリです。
関連記事:ゼロからでも大丈夫!早稲田逆転合格のための漢文勉強法

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漢文の基礎を学ぶのにおすすめの参考書5選!

①『大学受験らくらくブック 漢文』
こんな人におすすめ!
- 漢文アレルギーの受験生
- 漢文を勉強するキッカケが欲しい受験生
メリット
- 漫画を読みながら漢文の基礎事項をひととおり概観できる
- これからの勉強にスムーズに移行できる作りになっており、背景知識も身に付けられる
デメリット
- ちょっと情報量が多いかも
これから勉強する内容の把握や苦手意識の払拭などマンガを使うメリットがたくさんあります。
漢文に拒絶反応を起こして学校の授業が睡眠時間になってる人は、一度手に取ってみてください。
ちょっと情報量が多いため一読ですべてを理解するのは難しいと思いますが、イラスト付きでマンガ独自の表現がされているため頭に入りやすく定着もしやすいでしょう。
これからの勉強を本格化させる下準備としてぜひ使ってみてください!
②『漢文早覚え速答法 パワーアップ版』
こんな人におすすめ!
- 漢文にあまり時間をかけられない受験生
- 共通テストだけに漢文が必要な受験生
メリット
- 共通テストレベルの対策に最適
- 本当に必要な要点がまとめられてある
- 実際の文章にふれられるためあっという間に漢文に慣れる
デメリット
- 知識としては漢文を定着できない
- 一から丁寧に説明されてあるわけではなく初学者には不向きかも
時間はかけられないけど、漢文の点数を伸ばしたい受験生の望みを叶えるスグレモノが『漢文早覚え速答法』です。
本当に必要なポイントだけを確実に押さえてあるため、共通テストレベルの知識はカバーできます。
そのため、理系の受験生にもかなりおすすめです。
この知識を問題演習に生かせば得点力で差を付けられるでしょう。
形式としては、漢文を読み進めながら10個の句形と約100個の漢字を定着させます。
実際の漢文に触れられて苦手な人もすぐに慣れるためどんどん先に進められます。
早ければ2-3日で仕上げることも可能なはずです。
基礎事項をマスターしたあとに別冊の『センター漢文攻略マニュアル』を使えば、点数を上げるコツを習得できます。
『早覚え速答法』はとにかくシンプルに作られていて共通テストに必要な内容だけが厳選されています。
一・二点やレ点の説明や漢字の詳しい解説は省略されているため未修者には不向きかもしれません。
その場合は一度マンガに目をとおすか、句形集をオトモにしてじっくり取り組むコツをおすすめします。
また漢文のすべては網羅されておらず、知識として身に付けるのにも向いていません。
早稲田などの難関私大、東大などを含む国公立二次を目指す人は別途の対策が必要でしょう。
用途で向き不向きがはっきりしがちな参考書なため、自分の必要に応じて取り組むのがよいでしょう。
関連記事:【漢文】漢文早覚え速答法の特徴と使い方|センター満点を狙おう!
③『漢文ヤマのヤマ パワーアップ版』
こんな人におすすめ!
- 漢文の理解力に重点をおく受験生
- 基礎知識の再点検をしたい受験生
メリット
- 解説が丁寧にされてあり、知識として定着する
- コンパクトに整理されてて見やすい
- 入門書としても利用可能
デメリット
- 全体的に情報量が多い
- 直前期に一気に取り組むにはリスキー
『漢文ヤマのヤマ』も共通テスト漢文対策に時間をかけられない人向けです。
著者自身が2週間、根詰めれば、習得できると書いていますから短期間で一気に仕上げられます。
共通テストに頻出の重要句形や必修漢字を選び抜いている点では『早覚え速答法』に似ていますが、『ヤマのヤマ』は理解により重点を置いてあり解説がとにかく丁寧です。
句形では背景知識から書き下し文、現代語訳まできっちり載っています。
インプットしたあとすぐに問題演習ができる作りになっていて知識を素早く定着できるのが特長です。
『早覚え速答法』では省略されていた基礎ベースから漢文学の知識まで網羅的に説明されてあります。
漢文の共通テストレベルには間違いなく到達できるでしょう。
その分情報量は多いため、直前期に一から始めるのはリスキーかもしれません。
ある程度は時間がある人に向いています。
時間はかけられないけどしっかり漢文の理解力を身に付けたい人、本番前の総チェックをしたい人、一から漢文を勉強し始める人には『ヤマのヤマ』がおすすめです。
一方で、とにかく本番までに時間がなく、得点を伸ばすテクニックを身に付けたい人は『早覚え速答法』に取り組むほうがよいでしょう。
関連記事:【漢文】ヤマのヤマの特徴と使い方|句形を網羅しよう!
④『基礎からのジャンプアップノート 漢文句法・演習ドリル 改訂版』
こんな人におすすめ!
- 基礎知識をカンペキに固めたい受験生
- オリジナルのノートを作りたい受験生
メリット
- ひととおり仕上げれば漢文の基礎を網羅的に整理できる
- 句法解説→問題演習→復習のサイクルがシンプルで継続しやすい
デメリット
- 少し無機質なため飽きない努力が必要
ノートに書き込む系の参考書もいくつかありますが、なかでも『ジャンプアップノート』をおすすめします!
『ヤマのヤマ』と同じ著者が作っているため、相互で使えばより使いやすいと思います。
もちろん単体でこなすのもアリです!
この参考書は句法を解説したあとの問題演習(ドリル)が豊富に載っているため、やればやるほど知識が定着していきます。
書き下し文や現代語訳・解説も丁寧にされてるため、間違えた箇所はすぐに復習ができるのもメリットです。
共通テスト用の参考書とは違って範囲もしっかり網羅されているため、付け焼き刃ではない本物の句形・単語の知識が身につきます。
これまで頭のなかでごっちゃになってた知識もスッキリ整理されますね。
1つデメリットをあげるとすれば、似たような問題演習が句形の用法ごとにズラーっと続くため少し無機質で飽きっぽくなるかなと思います。
そこでキーになるのが「どれだけ書き込みをするか」ですね。
わからない内容や苦手なパターンは教科書・他の参考書・句法集で徹底的に調べてバンバン書き込みをしましょう!
能動的に学習するクセがとにかく大切です。
書き込みを増やすごとに+αで価値が付いた自分だけのオリジナルノートが作れます。
なんだかテンション上がりますよね。
もちろん、問題部分は何周もするために書き込みはしてはいけませんが、追加情報や整理するための書き込みはバンバンしていきましょう!
ここまでこれば、難関大レベルだろうと文章を読みこなせるはずです。
これからは得点力を上げるために問題演習の参考書をこなしていきましょう!
⑤『漢文句形ドリルと演習 ステップアップノート10』
こんな人におすすめ!
- 基礎知識をカンペキに固めたい受験生
- 漢文の文章をとおして、実戦形式で句形を学んでいきたい受験生
メリット
- ひととおり仕上げれば漢文の基礎を網羅的に整理できる
- 句形の基礎を学んだら、直後に句形を使った長文をとおして学べる
デメリット
- シンプルofシンプルなため、飽きない工夫が必要
『漢文句形ドリルと演習 ステップアップノート10』は、河合塾から出版されている漢文の参考書です。
この参考書の特徴は、漢文句形をドリル形式で学んだあと、すぐに長文を通じて句形のアウトプットができる点です。
すぐに長文形式でアウトプットができることで、実践でどのように句形が使われているかがわかってきます。
そのため、多少レベルが上がっても、句形と長文をセットで学びたい方にはかなりおすすめです。
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ここにある参考書はあくまで一例!自分に合った参考書を探そう!
今回は、おすすめの漢文参考書・問題集をご紹介しました。
しかし、ここに紹介した参考書はあくまで一例でしかありません。
当記事にない参考書で勉強したからといって、成績が伸びないなんてこともありませんし、逆にここに紹介されている参考書でも、自分に合っていないと思ったなら違う参考書で勉強するのも全然かまいません。
1人1人にあった、それぞれの参考書が存在します。
当記事が、漢文の参考書選びをする際に、少しでも参考にしていただければうれしいです!