
「センター試験の古文が解けないんだけど、共通テストに向けてどんな勉強をしたらいいの?」
「共通テストになったら、古文は読みやすくなるって聞いたけど本当?」
このような悩みを抱えている受験生も多いのではないでしょうか。
これまで30年も続いてきたセンター試験が終わり、これから共通テストを受けることになるという人はとても不安ですよね。
センター試験は過去問が何年分もあり、過去問演習をすることを通して対策できました。
しかし、共通テストは過去問がなく、どのように対策をしたらいいかわからないという人がほとんどだと思います。
そこで、今回は共通テストの中でも、古文についての傾向と今後の対策について解説していきます!
目次
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共通テスト古文の傾向
では、共通テストの古文はこれまでのセンター試験と比べてどのような傾向の変化があるのでしょうか?
基本的に、配点や問題数は共通テストと変わらず、配点は50点、設問数は5~6問となっています。
インターネットでは、新しくなる共通テストについて、
「センター試験のような難しい問題は出ない」
「古文と漢文は後回しにしても大丈夫!」
という意見も見受けられますが、本当にそうなのでしょうか。
今回は、共通テストになることで、古文は具体的に何が変わるのかを共通テスト導入に先駆けて2017年、2018年にそれぞれ実施された「試行調査」をもとに紹介していきます!
- 複数の文章が出題される
- 表現や和歌の修辞法が重視
①複数の文章が出題される
共通テストの古文では、1つの大問に対して、複数の文章が出題されることが想定されます。
例えば、2017年の共通テストの試行調査では、「源氏物語」を書き写した3つの文章を、読み比べて解答する形式で出題されました。
これまでのセンター試験は、古文の大問には、ひとつの長文1題が出題される形式でした。
ちなみに、2018年の試行調査は、これまでと同じ長文1題の形で出題されています。
しかし、共通テストは思考力や判断力を問われると言われていますので、今後、複数の文章が問題に出てくる可能性は十分にあります。
複数の文章が出題される時、それぞれの文章で書いてあることを自分の頭の中で整理できないと、
「あれ?この文章では結局何が書いてあったんだっけ?どこが関連しているんだ?」
と、混乱して、問題が解けないということにもなりかねません。
そのため、共通テスト対策専用の問題集や共通テストの模擬試験を解くことで、新しい形式に慣れておく必要があります。
②表現や和歌の修辞法が重視される
また、共通テストでは、文中の表現技法や和歌の修辞法についての問題が出題されるとされています。
センター試験でも和歌や文法の問題は出題されていましたが、文の表現技法に言及する問題はあまり多くありませんでした。
しかし、試行調査では、文中の表現技法が、どのような役割を果たしているのかを問う問題が出されました。
また、表現について単なる選択肢としてでなく、教師と生徒の会話の中で、文章の表現技法を考える形式での出題もありました。
表現技法の問題は、文法を覚えておけば得点できるわけではなく、文章の全体像を掴んで、周りの情景や登場人物の気持ちを考えなければなりません。
また、和歌も、ただ助動詞を覚えるだけでなく、修辞法を覚えていなければ解けない問題が出てきます。
対策としては、修辞法に特化した問題を解いたり、学校の授業で取り扱う文章を注意深く読んだりして、古文の文章表現を少しづつ覚えていくことが必要です。
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共通テスト古文の必勝対策法5ステップ
ここまで、共通テストの古文が、センター試験とどのような違いがあるのかについて説明してきました。
では、この共通テストで点を取るには、具体的に何をすれば良いのでしょうか?
その方法を、5つのステップに分けて紹介していきたいと思います!
- 単語・文法の基礎知識を覚える
- 古文読解の講義本で古文の読み方を身につける
- 和歌の修辞法と古文常識を理解する
- 古文の問題集に取り組み、古文の読み方を定着させる
- 共通テスト対策の問題集に取り組む
①単語・文法の基礎知識を覚える
まずは、古文単語や、助動詞などの文法事項を覚えましょう!
古文は日本語で書かれていますが、単語の意味や読み方が現代文とは大きく異なります。
特に助動詞と敬語は分かってないと文を理解することは難しいでしょう。
なので、英語と同じようにまずは単語と文法から覚えていかなければなりません。
古文を読むのに必要な単語は約300語ほどと言われています。
センター試験の英語で必要とされる単語数が約5000語だと考えると、少ないですよね。
そして、文法についても決して数は多くないため、1つずつ正確に覚えていけば大丈夫です!
地味で、面倒くさいと思うかもしれませんが、単語と文法の理解が不十分だと、次以降のステップに進むことができません。
単語と文法を理解するためには、「読んで見て覚える重要古文単語315」や「望月光の古文教室 古典文法編 改訂版」がおすすめです!
また、こちらの記事で、単語・文法の参考書や勉強法について解説しているので是非読んでみてください!
②古文読解の講義本で古文の読み方を身につける
古文単語、文法の知識を詰め込んだら、次は古文の読み方を身につけましょう!
古文で点を取るには、覚えた単語や文法が文中でどうやって使われているのかを知る必要があります。
特に助動詞の識別や主語の特定は、ドリルだけでは、試験に対応できません。
また、完璧に覚えたはずの知識も、文章を読みながら確認することで、よりしっかりと覚えることができます。
例えば、皆さんも英語を勉強する時に、ただ単語を覚えただけでは、長文は読めなかったのではないでしょうか?
古文も同じで、覚えた知識を、読むための知識にしていかなければなりません。
おすすめの参考書は「マドンナ古文 パワーアップ版」です。
この1冊で、古文の読み方を過不足なく身に付けることができます。
また、注釈を通して、単語や文法についての解説も豊富なので、無理なく読み進めることができます。
古文の読解力を上げるための具体的な勉強方法は、こちらでも紹介しているので是非見てみてください!
③和歌の修辞法と古文常識を理解する
和歌の修辞法と古文常識についても、漏れなく勉強しておきましょう!
和歌を読んで理解するためには修辞法を覚える必要があります。
先ほども触れましたが、和歌は、センター試験の頃から何度か出題されたことがあるので、修辞法を勉強して、意味がわかるようになっておきましょう。
和歌については、こちらの参考書が、非常にわかりやすいのでおすすめです!
そしてもう一つ、古文を読むのにあたって重要なのが、古文常識です。
古文常識には、「物忌」「方違え」など、私達の普段の生活の中では聞かないようなものが数多くあります。
それだけでなく、当時の身分制度を知らないと、敬語の対象の特定が難しくなります。
古文常識について知っておかないと、文章を読んでいるうちに段々と分からなくなってしまうので、対策をしておきましょう!
古文常識にの参考書としておすすめなのが、「マドンナ古文常識217」です。
先ほど紹介した「マドンナ古文 パワーアップ版」と同じ作者の参考書なので、続けて読むのもおすすめです。
また、古文常識については、こちらの記事で詳しく解説しているので、是非目を通してみてください!
④古文読解の問題集に取り組む
次は問題集を使って、本格的に古文の読解にとりかかりましょう!
ここまでの勉強で、古文の読み方と知識は十分についたと思います。
あとは、身につけた読み方と知識を読解問題の演習を通して定着させましょう。
ここまでインプットした「知っている」知識を、演習を通してアウトプットすることで「使える」知識にしていきます。
また、問題演習で様々な文章や問題に触れることで、本番どのような問題が出ても慌てないようにトレーニングをすることができます
おすすめの参考書としては、「古文上達基礎編」と「中堅私大古文演習」の2冊があります。
いずれも、解説が分かりやすく、これまでに覚えた知識を確認しながら取り組むことができます。
また、おすすめの問題集については、こちらの記事も是非参考にしてください!
⑤共通テスト対策の問題集に取り組む
仕上げに、共通テスト対策の問題集に取り組みましょう!
読解演習まで終われば、あとは共通テストに特化した対策をするだけです。
はじめの方で説明した通り、共通テストは定期テストや模擬試験、今までのセンター試験とは少し異なる、独自の問題が出題されることが予想されます。
共通テスト対策の問題集に取り組んで、共通テスト特有の問題にできるだけ慣れておきましょう。
「共通テスト問題研究 国語」など、共通テストにむけて対策できる問題集がおすすめです!
ここまで読んでも、まだ少し不安なキミへ

記事を最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
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