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地理の参考書ってあんまりないんだけど、何が良いのかわからない!
地理の勉強はいつからどう進めたら良いかわからない!
地理の勉強について、どんな参考書を使ってどう進めるのが良いんだろう、そんなふうに思っている人は少なくないと思います。
文系で世界史と地理はセットが良いと聞いたから地理を選んだという人、理系で暗記が少ないから地理を選んだという人。
地理選択にもいろいろあると思いますが、できれば時間をかけずに、7,8割くらいは取れるようになりたいですよね。
私も現役の時、国公立受験のために地理の勉強をしましたが、10月から地理の勉強を始めてなかなか点数が伸びずに苦労しました。
でも地理には地理の点の取り方があります。勉強の仕方を工夫し、丁寧に演習を重ねることで、点数を伸ばして、8割超えをできるようになりました。
伸び悩んでいるからと言って、地理を捨ててしまうのはもったいないです。
今回は、参考書だけでなく、オススメの勉強法も併せて紹介していきます!この記事を読んで、地理の勉強を進めてみてください!
目次
参考書を買う前に

そもそも地理受験ってどうなの?
地理は、世界史や日本史、政治経済と比べると暗記量は圧倒的に少ないと言われています。
しかし、社会科目の中でも地味に伸び悩む人が多かったり、なかなか点が取りにくいとされるのは実は地理です。
社会科科目は暗記ものだと思っていると、少し痛い目をみます。
地理で重要なのは、「暗記力」より「思考力」です。
「たくさん覚えてそれを答える」のではなく、「基礎知識を覚えて、それを使って考えて解く」のが地理なのです。
地理で得点するための方法をしっかり理解して、点を取るための勉強を進めることが大事です。
地理を勉強するときに気をつけることは?
さて、地理は暗記量が少ないと言いましたが、これは日本史や世界史、政経に比べて、覚えないといけない「用語」が少ないということです。
ただ頭に入れておくべき「理屈」や「基礎知識」は結構あると思います。
例えば、気候や地形の基本、エネルギー、貿易や交通、世界各国の位置などです。
そして地理で点を取るためには、その「理屈」や「基礎知識」を上手に使って答えを導き出す力をつけることが重要です。
知らないと解けないけれど、知っているだけでは得点できないため、データを正確に読み解く、「地理的思考力」を身に付ける必要があるのです。
共通テストに変わると言われていますが、地理に関しては、試行調査(プレテスト)では記述問題もなく、今までの地理Bと比べて、そんなに大きな変化はないとされています。
地理のテストは、先にも述べたとおり、データから正確に求められるものを読み解く「地理的思考力」を必要とすることが特徴です。そこは「思考力・判断力」を重視する共通テストでも、変わらないでしょう。
地理で点数を取るために、「地理的思考力」を身につけられる具体的な勉強方法を紹介するので、データから自信を持って、回答を選べる思考力を身につけましょう!

地理のオススメ参考書6選

まずは、地理の勉強を進めるのに使える参考書をいくつか紹介していきます。
ただし、今回紹介する全ての参考書をやりきることは不可能です。
多くのことに手を出そうとすると、全てのことがうまくいかないことがほとんどです。
そのため、自分の志望校やその参考書が自分にむいているのかなど、様々なことを考慮したうえで取り組むようにしてください。
①山岡の地理B教室 PARTI,Ⅱ
- 講義口調で書かれたわかりやすい参考書が欲しい
- 絵や図がたくさん使われた見やすい参考書がいい
メリット
- 授業を受けているような、語り口調で書かれていてとてもわかりやすい
- 知識を詰めるわけではなく、それぞれ丁寧に理屈から説明されている
デメリット
- ちょっと情報が古いかもしれない
「どうしてこうなるのか」が丁寧に解説され、視覚的にもわかりやすい構造になっているのが特徴の参考書です。
図や表の覚え方ではなく、どう読めばいいのかがわかるようになっています。
PART1は自然地理(地形・気候)を中心に,人口・民族・交通など、PART2では人文地理のなかでも産業(農業・工業など)を中心に環境問題なども整理されています。
PART1・2あわせて,系統地理の大部分をカバーできるような構成になっているので、この参考書で基礎固めをするのはオススメです。
②村瀬のゼロからわかる地理B 系統地理編,地誌編
- 基礎から噛み砕いて説明している丁寧な参考書が欲しい
- 困った時に辞書のように使える参考書が欲しい
メリット
- 統計問題でよく出る図や表の情報が最新のものになっている
- 非常に丁寧でわかりやすい教科書なので、初学者から地理が得意な人まで使える
デメリット
- ちょっと分厚くて量が多い
この参考書は、『村瀬の地理Bをはじめからていねいにシリーズ』が、統計図表のデータを更新してリニューアルされたものです。系統地理と地誌の2冊があります。
教科書の新しい内容も加わり、写真やイラストも新しくなりました。受験に必要な最低限の暗記も、地理の「何でそうなるか?」も、楽しみながら学習することができます。
私は『村瀬の地理Bをはじめからていねいにシリーズ』を勉強を始めた時から受験直前まで使っていましたが、これのおかげで点が取れたと言っても過言ではありません。
③地理Bの点数が面白いほどとれる本
- 説明調のわかりやすいデザインのものが欲しい
- 短い時間で地理Bの範囲をさらいたい
メリット
- 先生と生徒の会話調で進められるので、教科書より噛み砕いて理解ができる
- センター地理で点を取れるようになるための参考書である
デメリット
- まとまってる分、分厚くて持ち運びにくい
昔から人気な、面白いほど点が取れるシリーズの、共通テスト対策用の参考書です。
実況中継の参考書なども出している瀬川先生の著書で、前半が系統地理、後半が地誌という作りになっています。
地理の知識を正確に理解し、緻密な読解力を身につけられるように工夫されています。
カラフルで、イラスト図やグラフなども多く、要点もわかりやすく絞られているので、読み物としても楽しめます。
④データブック オブ・ザ・ワールド 2020 世界各国要覧と最新統計
- きちんとしたデータに基づいて知識を身につけたい人
- データで知識の裏付けをしっかりつけていきたい人
メリット
- 最新の統計データがエネルギーや人口、交通などから各国の詳細まで全てまとっている
- 欲しいと思ったデータを辞書のように使って確認ができる
デメリット
- 本当にデータしか乗っていないので、初学者が活用するのは難しい
これはいわば資料集ならぬデータ集です。
超細かい数字や表がずらずらと並んだ辞書のような参考書で、説明やわかりやすい色分けなどはほぼありません。
地理初学者の人がこれを活用しきるのは、かなり難しいと思います。
しかし、データに基づいた知識は、表やグラフの読解ではかなり役に立ちます。
食物や鉄鋼物などについて、生産量や貿易量のトップ3がどこでその差がどのくらいなのかを把握しておくなど、目立つ数字をおさえるだけでもかなり役に立ちます。
必要以上にデータが揃っているので、おすすめの使い方としては目的のデータだけを絞って確認することです。
私は、学校で配られた資料集と、参考書で話が上がったものについて、データと知識をつなげてどうしてこうなるかを理解するように勉強していました。
⑤地理の研究
- センター以外でも地理試験を使う人
- あと少し理解が足りない時のための資料集が欲しい人
メリット
- かなりの情報量で、地理に関する知識が細かく記載されている
- 資料集のように使うことができる
デメリット
- 初学者やセンターまでの人には重い
私大・二次受験対策まで視野に入れている人は、持っていて損のない一冊です。
系統地理も地誌もこの一冊で完璧に網羅されています。
ひとつひとつの現象面だけでなく、その背景まで詳細な解説がついていますし、整理表や地図でのまとめによって、知識が繋がるようにできています。
論述問題対策までできるようになっています。
⑥過去問・問題演習
これは地理で点を取りたいと思う人全員にオススメをします。
過去問演習は、具体的な勉強法で話した通り、非常に重要です。問題演習ができるものを手元に用意しておきましょう。
オススメなのは過去問ですが、共通テストに向けて作られた問題集もあったので併せて紹介しておきます。

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オンラインで実施するので、全国どこからでもOKです!
申し込みはLINEから!
地理で確実に点をとれるようになる具体的な勉強法

最後に、上記で紹介した参考書を使って、実際に得点をするためにはどのように勉強したらいいかを紹介します!
先に系統地理、後に地誌
地理には系統地理と地誌という2つの分野があります。
- 自然環境に関わる「気候」や「地形」、人間の活動に関わる「宗教」「産業」「人口」「交通」など、テーマ別に学習していく分野
地誌
- 「ヨーロッパ」「アフリカ」「東アジア」など、地域別にその歴史や産業、人口構成などの細かい特徴を学習していく分野
ちなみにテストでは、系統地理:地誌=7:3くらいの配点配分となっています。
地誌で高得点を取るためには細かい知識の暗記は必須ですが、地誌を勉強するときのベースとなる知識は、系統地理で学んだ知識と考え方です。
気候や地形の種類や特徴とそうなる理由などの「理屈」、エネルギー資源の産出国や活用法などの「基礎知識」がそれにあたります。
系統地理で学んだ知識がおさえられていれば、各国の文化や特性についてかなり理解しやすくなります。
系統地理から勉強をしないと、地誌がひたすら暗記物になってしまうので、勉強をするときは、先に系統地理をやり、その後地誌に取りかかりましょう。
暗記ではなく知識を使えるようになる
地理は、暗記量こそ少ないとはいえ、知識量はカギになってきます。
そもそも気候の種類や、宗教の種類、エネルギー燃料の種類など最低限知っておかないといけない知識がないと点数が取れません。
そして、知識を組み合わせて、根拠を持って問題やデータを読み解くことができるようになると、地理はあっという間に点数を伸ばすことができます。
知識を使うって、どんなイメージ?という人もいるかもしれません。
例えば、人口ピラミッドを並べて国の判別をする時に知識を使うと、
「人口減少が進んでいるのが目立つから日独伊のどれかだな、ベビーブームが2回あって、戦争で生き残った8,90代の女性が多いから日本だ」
「減ってはいるけど変動が激しいのは人口抑制があったからだし、6,70代より上が結構少ないのは文化大革命の時の飢饉が原因だとしたら、中国かな」
このようになります。データを見て、その特徴から推察していくことができるようになると、形で覚えるよりもしっかり根拠を持って回答することができるようになります。
知識を使えるようになるために、私がオススメするのは、勉強をする時に2つ3つの知識の関係性を図やグラフを使って確認しながら理解することです。
例えば、
- 気候区分と地理的な位置や植生の関係
- 産出している鉱産物と貿易内容の関係
- 食物の生産量と国内での消費量や輸出量の関係
など、知識をつなげてグラフと一緒に確認しておくと、データを読み解く思考力が身につきます。
知識が使えるようになったか過去問・演習問題で確認
地理の全体の流れや言葉の意味を把握できたら、過去問や演習問題を使って、覚えた知識がきちんと使えるようになったかを確かめましょう。
数学も、公式だけ覚えて、すぐに問題が解けるようにはなりませんよね。
同じ知識がベースでも問題の形が違うだけで解けなくなったり、わかったつもりでいて解けなかったりすることがあると思います。
地理も同じで、基本的な知識をインプットしたからといってすぐ解けるようになるわけではありません。演習をこなすことで初めてその使い方のコツを掴めるようになります。
一番オススメなのは過去問ですが、勉強している途中は分野別の問題集でもいいので、こまめに演習を挟んで、しっかり考えられるようになっているか確かめましょう。
解いたら振り返って知識をアップデートする
問題演習が解けたら、そのままにせずにちゃんと振り返りをしましょう。
間違えた問題はもちろん、解いていて、最後2択で迷った問題や「なんとなく」解けてしまった問題についても振り返りが必要です。
解説をじっくり読み込み、どうしてわからなかったのか、どう考えれば解答できたのかを確認しましょう。
数学と似ていると先ほど述べましたが、曖昧だったものもちゃんと振り返ることで、自分が知識を使って考える段階で欠けていた知識や知らなかった考え方がわかるようになります。
知識の使い方が分からなかった問題は、用語やグラフの丸暗記になってしまっていたり、知識不足になっていたりする可能性が高いので、教科書や参考書に戻って改めて理解をしましょう。