【慶應受験】偏差値30・40台から1年で慶應に合格するための5つの戦略と勉強法

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ライバルに差をつけて、志望校合格を手にするには、勉強法が鍵になります。

まずは、受験勉強を始める前に知っておいて欲しいことをこちらから確認してみてください。

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浪人には浪人の勉強の方法があります。やるべきことをやれば、ちゃんと成績を伸ばして合格を手にすることができます。

浪人を決めた人に知って欲しいたった一つのこと

偏差値30・40台から慶應に合格するための5つの戦略と勉強法

さとしセンセイ
こんにちは、センセイプレイスのさとしです!
今回の記事では、E判定どころか、ほとんど学習量ゼロの受験生が1年で慶應義塾大学への逆転合格を目指す場合

具体的な勉強を始める前に知っておいたほうがよいこと

いつまでに、どのようなことを勉強すればいいのか

徹底的に書いてみました。

かなりの文量があり、読了には時間がかかるかもしれませんが、興味を惹かれた方は、ぜひ気合を入れて読んでみてください。

後悔させない自信はあります。それでは、いってみましょう!!

関連記事:独学で慶應に逆転合格するための参考書リスト|現役慶應生が厳選!


目次


慶應大合格のための5つの戦略

独学主体で慶應に合格した受験生、成長の早い受験生に共通する習慣などを、5つの戦略としてまとめてみました。

関連記事:【早稲田 慶應 W合格】経験者が語る早慶W合格の極意

①まず、過去問に目をとおす

学習量ゼロから慶應を目指す場合、まずは過去問に目をとおすことから始めましょう。

「過去問なんか見たって何もわからない。無意味なんじゃ……?」

そんな声が聞こえてきそうですが、まずは騙されたと思って、とにかく目をとおしてみることをおすすめします。

そのメリットとしては、一般的には以下のようなものが挙げられます。

  • 出題傾向がわかる(例:国語ではなく小論文が出題されるなど)
  • 大問がいくつあるかや、全体的な問題数がわかる
  • 解答形式がマークか記述かわかる

しかし、それだけでは十分ではありません。

最も重要なことは、

自分がいかに実力不足かを知り、それをしっかりと受け止めることです。

「知っている英単語がほぼ皆無だった……」
「試しに解いてみたけど、全問不正解だった……」

現実は非情です。当たり前のように、そんな結果が突きつけられることでしょう。

しかし、それでも大丈夫です。

この時点で、スラスラ解ける必要はまったくありません。

今はただ、敵を知り、己を知ることに徹しましょう。

己の無力さを知ればこそ、自分は大変な努力をしなくてはならない、リアリティを得られます。

「己の不出来を知って初めて本気になれる」

つまりはそういうことです。

目指すべき山の高さ、ラスボスの強さを知らないままの勉強には、何の説得力もありません。

そのため、最初に過去問を見ておく必要があります!

②2000時間勉強する


学習量ゼロ地点から慶應合格を目指す場合、一つの目安として、“2000時間”が必要といわれています。

過去問を解いたあとなら、「たしかにそうかも」と納得できる数字でしょう。

ただ、勘違いしないで欲しいのは、2000時間はあくまでも“最低ライン”という点です。

基本的には、2500~3000時間程度覚悟しておくことをおすすめします。

ちなみに、年間2000時間を確保したい場合、

  • 1日10時間勉強なら200日
  • 1日8時間勉強なら250日

が必要となります。

これは浪人生ならば十分確保できるでしょうが、現役生にとってはかなり困難です。

したがって、現役生は1~2年のうちから、少しずつでも受験対策を開始しておくのがベターです。

具体的には、受験レベルの参考書で定期試験の勉強をしてみるなど、ちょっとした工夫でOKです。

受験本番を見据えながら普段の授業や定期試験と向き合うだけで、密かにモチベーションと基礎学力が向上し、すんなりと受験モードに突入できます。

③勉強時間の半分を復習にあてる

しっかりと成果を上げている受験生に共通しているのは、「絶えず復習をして、確実に知識の定着ができている 」点です。

反対に、勉強しているのに成果を出せていない受験生は、復習がおろそかになっている可能性が大です。

例えば、参考書を一周し終えた段階で、 「よっしゃ!隅々まで完ぺきに内容を暗記できたぞ!」なんて人はほとんどいませんよね。いたら凄いです(笑)。

参考書を一周しただけじゃ、完璧にならないのは当たり前です。復習せずに勉強を進めていくのは、底のないバケツに水を注ぎ続けるのと同じです。

せっかく注がれた知識もあとからあとからこぼれ落ちてしまいます。

そこで、まずはバケツの穴をふさぎましょう。

参考書をモノにできるまで、何周も繰り返していきましょう。

僕の場合は、一冊の参考書を3周ほど回した時点で、「ようやくモノになってきたな」と実感できるレベルでした。

僕は仕事柄、今まで数多くの受験生を見てきましたが、この3周は、おそらく一つの目安になると思います。

そしてもちろん、3周を終えて知識がモノになっても、時間がたてば記憶は風化してしまうため、そのあとの定期的な復習も必須となってきます。

復習>>>前に進む

知識の定着をさせたいなら、自然とこうした図式が生まれ、勉強時間の半分は復習にあてる学習スタイルになるでしょう。

④完ぺき主義に陥らない

これは受験生あるあるです。

ほとんどすべての人が、無意識的にこの罠に陥っています。

例えば、「単語帳を使った英単語暗記」を例にとって説明してみましょう。

単語帳をやるからには、一冊完ぺきに覚えなくてはならない、と考える
→主な意味だけでなく、派生語や類義語や綴りまで覚えようとする
→一つの単語なのに、やることが多すぎる
→でも、やると決めたから頑張る
→まったく学習が進まない
→挫折する

読者の皆さんは、このような状況に陥った経験はありませんか?

ちなみに、僕は何回もあります(笑)

つまり、初心者がいきなり完ぺきを目指すと、絶対に長続きしない です。

どうがんばっても完ぺきとはほど遠い自分に嫌気が差し、そのうち絶望しか感じなくなります。

そこで、最初は60%くらい覚えられればいいんだ!くらいのマインドに切り替えて、まずはとにかく一周するのを目指しましょう。

単語帳ならひとまず、「メインの意味だけをパッと思い出せる」ことをゴールに設定し、できるだけスピーディに終わらせることをおすすします。

そして、まだ記憶の新しいうちに、2周、3周と復習を重ねて知識を定着させる。

派生語や類義語は、余裕があれば覚える、くらいでOKです!

加えて、慶應受験の場合、記述形式の出題は少数なため、そもそも英単語の綴りを覚えること自体必須ではありません。

余談ですが、僕の知人には、
「同じ女性に十回以上告白して付き合うことに成功し、結婚に至った」
男がいます。

究極的には、受験勉強もそれと同じ意識でよいのだと思います。

最初は玉砕覚悟。
ダメもとでいいから、とにかくやると決めたことを終わらせる。

なかなか知識が定着できなくても、何度もアタックして、いずれモノにする。

それくらいでOKです。最終的に完ぺきになればいいんです!

⑤継続のカギは「受験のゲーム化」

マリオにドラクエ、白猫やモンスト、ポケモン、モンスターハンターなど、古今東西の大ヒットゲームには必ず、以下のような「人を熱中させる仕組み」が存在しています。

[大ヒットゲームに共通するプレイヤーを熱中させる仕組み]

  • はじめはチュートリアルなため、かんたんにクリアできる
  • そのあとは、適切なレベルの目標がどんどん与えられるため、次に何をすればいいのかで迷うことがない
  • 短期間で負荷を感じすぎずに成長でき、幸福感を得やすい

逆にいうと、上記のポイントをすべて無視すれば、あっという間にクソゲーが完成するわけです。

慶應合格のための2000時間を確保するには、何といっても学習の“継続”が必要不可欠です。

そこで、ゲームに熱中する仕組みを勉強に当てはめて、勉強廃人になることを目指しましょう。

勉強に身が入らない受験生は、自らの受験勉強をわざわざクソゲー化しているため、勉強がつまらなくなっています。

例えば、

  • チュートリアルの段階で、クリアが難しい目標を設けている
  • そのあとも、不適切なレベルの目標が不定期に与えられるだけなため、次に何をすればよいのか、常に途方に暮れてしまう
  • 負荷を感じるわりに成長ができず、辛さばかりが積み重なっていく

のようなタブーを冒しまくっています。

それでは、勉強が楽しくなるはずがありません。

受験勉強にハマりたいなら、人気ゲームの共通点を日々の学習に取り入れていきましょう。

具体的には、日々、以下のサイクルを意識して机に向かうのがおすすめです。

受験のゲーム化サイクル図

上図のサイクルがうまく回ると、「受験のゲーム化」現象が起きます。

敵を倒して経験値を稼ぎ、どんどん自分をレベルUPさせていく過程で、「もっと強い敵と戦いたい!」(= より高度な内容の勉強がしたい)と自然に思うようになっていくはずです。

この場合、中ボスが模試、ラスボスが受験本番(または過去問)のようなところでしょうか。

「受験のゲーム化」を目指す場合、特に重要なのは①です。

目標が高すぎるとすぐにやる気を失ってしまうため、自分に負荷をかけすぎないように配慮しましょう。

ほどよい学習目標の、“ほどよい”ところがミソです。

例えるなら、自分が主人公のロールプレイングゲームを、自分でプログラミングしながらプレイするイメージですね!

自分がハマれるゲームバランスを上手に調整して、日々の勉強を進めていきましょう。

「自分=ゲームプログラマー=プレイヤー」

この図式を頭に叩き込んで日々を過ごし、独力で学んでいく「受験ゲーマー」になれれば、志望校合格は目の前です!



どの科目を優先的に学習すべきか?

受験勉強に使える時間には、限りがあるため、ある程度わりきって優先順位をつけていく必要があります。

関連記事:独学で慶應に合格するための勉強法|現役慶應生が徹底解説

科目優先度は「英語>歴史>小論文」

実際に受験勉強を開始するにあたって、まず知っておきたいのが、それぞれの科目の“特徴”です。

これを把握しておけば、「どの科目を優先的に学習すべきか」が一発でわかります。

そこで、各科目を4つの評価軸でレビューし、その特徴を明らかにしてみました。
詳細は以下のとおりです。

【各項目の説明】
「配点」:☆が多いほど入試での配点が高い
「必要時間」:☆が多いほど学習時間がかかる
「伸びやすさ」:☆が多いほど成績が伸びやすい
「向き不向き」:☆が多いほど向き不向きがない
※主観的な部分が少々混じっているかもしれないため、その辺は各自差し引いて考慮してください。

各科目の特徴が明らかになったところで、早速情報を整理してみましょう。

当然ですが、「配点が高く、学習に時間がかかる」科目を優先的に勉強するべきなため、優先順位は以下のような格付けとなります。

英語>歴史>小論文

英語の優先度ナンバーワンにはもちろん異論はないと思います。

慶応はやはりどの学部も英語がかなり重要です。

僕が進学した経済学部では420点中、英語が200点と配点の半分近くを占めていました。

また、慶応は学部によって英語で足切りがおこなわれています。

そのため、歴史と小論文でいくら点をとっても、英語がまったくできない人は合格できません。

これらを見ると慶応を受験するうえでいかに英語が大切かがわかると思います。

次に歴史科目。

歴史科目は時間を暗記科目なので、時間をかければやった分だけ伸びます。

慶応の歴史科目で大切なのは暗記よりも理解です。

慶應の日本史・世界史といっても基本的には標準的な問題が出題されます。

標準的な問題をちゃんと解くことができれば合格点に達します。

そこからさらに点数を取るためには細かい知識が必要となってきます。

最後に、小論文。

小論文は一から勉強しないといけないですが、勉強量は多くないためそれほど重たくないでしょう。

ある程度勉強すると点数は一定に達しますが、高得点を取ることは非常に難しく差をつけにくい科目でもあります。

そのため、小論文に勉強時間をかなり費やして自分の武器にして慶応を受験しようとするのは危険です。



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科目別・勉強の進め方まとめ


初学者向けに、各科目の勉強の進め方をまとめてみました。

一つの目安として参考にしていただければと思います。

英語学習の流れ

慶応入試の英語では、細かな文法知識はあまり必要とされません。

そのぶん出題されるのは長文読解の問題です。まずは長文読解の力を伸ばしていきましょう。

では、どうすれば長文読解力を習得できるのでしょうか?

答えは簡単です。

受験レベルの「長文読解力」を因数分解すると、その要素として出てくるのは、

  1. 単語力・熟語力
  2. 長文読解のための英文法(基礎的な文法事項)

の2つです。

したがって、これらを身につけたあとは受験レベルの英語長文をどんどん読みこなして、読解の精度とスピードを上げていきましょう。

英語学習の流れをまとめると、以下のようになります。

【STEP1】中学英語を復習する ※確実に身についているなら飛ばして可
【STEP2】単語力・熟語力を鍛える
【STEP3】長文読解のための英文法を学ぶ
【STEP4】受験レベルの英文に慣れる
【STEP5】読解の精度とスピードを上げる
【STEP6】過去問を解く

英語の勉強法や参考書プランは、以下の記事も参考にしてみてください。
関連記事:【攻略】慶應の英語を確実に仕留めるための対策方法|現役慶應生が徹底解説

日本史学習の流れ

日本史の場合、以下の学習STEPが基本となります。

【STEP1】時代ごとの大まかな流れを把握する
【STEP2】一問一答的な知識を、流れと関連づけて記憶する
【STEP3】問題演習
【STEP4】過去問を解く

日本史の参考書プランは、次の記事を参考にしてみてください。

関連記事:慶應に逆転合格するための日本史参考書リスト|ライバルに差をつける

世界史学習の流れ

世界史学習の流れは、上記の日本史の学習とほぼ同じで、

【STEP1】時代ごとの大まかな流れを把握する
【STEP2】一問一答的な知識を、流れと関連づけて記憶する
【STEP3】問題演習
【STEP4】過去問を解く

このような流れになります。

ただ、世界史はこれに加えて、年代順のつながりの「タテの流れ」や、同時代の他の国とのつながりのような「ヨコの流れ」を覚えるのが重要になってきます。

日本史は一つ一つの出来事を細かく深く聞かれるため、それとは対照的です。

世界史の参考書プランは、次の記事を参考にしてみてください。

関連記事:【世界史】慶應の世界史勉強法|偏差値70超え経験者が徹底解説!

小論文学習の流れ

小論文は以下の6STEPを終えれば、入試レベルに到達できます。

【STEP1】小論文の型を覚える
【STEP2】語彙を覚える
【STEP3】小論文に出そうなテーマに目をとおす
【STEP4】問題演習
【STEP5】添削してもらう
【STEP6】添削をもとに書き直す

小論文の勉強法は、次の記事を参考にしてみてください。
関連記事:【慶應】小論文の勉強法を慶大生が徹底解説!|ゼロからでも大丈夫!

学部別対策

慶応受験の場合、各学部ごとに特徴的な英語問題が出題されるため、最後の仕上げとして、学部別の対策する必要があります。

具体的な出題傾向は、以下のとおりです。

  • 経済:和文英訳、自由英作
  • 法 :討論問題・正誤問題
  • 商 :多数の大問からなる多様な問題
  • 文 :辞書を使える超長文問題
  • SFC:マーク式の超長文問題

関連記事:【慶應対策】2021年度慶應入試を科目別に徹底解説!

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時期別学習スケジュール


慶応合格のために、「何をいつまでに実行するのがベストか」スケジュールの目安を記していきます。

※受験本番まで残り一年の場合を想定した内容となっています。

関連記事:慶應に逆転合格するための文系数学参考書リスト|数学で差をつける

マイルストーンの設定

慶応合格までの学習計画を立てるにあたって最も重要なのが、“マイルストーン”の設定です。

マイルストーンとは、「スケジュール上で特に重要な節目」のことで、“中間目標”みたいなものです。

先述した受験のゲーム化とも関係してきますが、中間目標をうまいこと設定できればモチベーションの維持が楽になっていきます。

例えば、山登りをしているところをイメージしてみてください。

登山道にはふつう、「頂上まであと〇km」という道しるべが折々に立てられていますが、もしもそうした目安が一つもなかったら、い

いようのない不安に襲われてしまうのではないでしょうか。

人間は、自分の現在地点とゴールまでの残りの距離がわかっていなければ、安心して前に進めないです。

そしてこれは、受験でも同様です。

初学者が、いきなり「慶応合格」という壮大な目標を掲げた場合、ゴールまでの道しるべが何一つとしてなかったら、きっと不安だらけでやる気を失ってしまうでしょう。

そこでまずは、

「8月末までに過去問で5割の正解率を出す」
「11月末までに過去問で合格最低点を出す」

などの中間目標を設けておき、

「自分が合格に向かって正しく前進できているか」

を常時確認できるようにしておきましょう。

マイルストーンは、自分が不安になったり道に迷ったりしないよう、「学習の道しるべを設けておく」イメージです。

4~5月「英語の基礎を完成」

勉強をはじめて最初に立てるべきマイルストーンは、「英語の基礎を完成」させることです。

ゼロ地点からの勉強なので、始めは学習習慣を身につけること自体に苦闘するでしょうが、スタートの時点でしっかりそれをクリアできれば、周りに大きな差をつけることができます。

とりあえず、5月末までに英語の基礎ができ上がれば安心でしょう。

~5月末時点の学習進度の目安~
各科目、下記STEPまでの終了を目指しましょう。

英語:【STEP3】長文読解のための英文法を学ぶ
日本史/世界史:【STEP1】時代ごとの大まかな流れを把握する

6~8月「過去問で5割の正答率を出す」

慶応受験の場合、大まかにいえば、本番で7割得点できればほぼ間違いなく合格できます。

したがって、8月末までに「過去問で5割の正解率を出す」ことができていれば、かなり安心して本番を迎えられるでしょう。

現役生の場合は夏休みを挟むため、この時期に可能な限り勉強時間を確保し、少なくとも大きな得点源となる英語・日本史・世界史は学習範囲を終えておきましょう。

~8月末時点の学習進度の目安~
各科目、下記STEPまでの終了を目指しましょう。

英語:【STEP6】過去問を解く
日本史/世界史:【STEP4】過去問を解く
小論文:【STEP3】小論文に出そうなテーマに目を通す

9~11月「過去問で合格最低点を出す」

8月末に解いた過去問の結果を自分なりに分析し、英語・日本史・世界史の弱点強化を図りつつ、まだ途中段階の小論文をこの期間内に終了させましょう。

そして、最後は再び過去問にチャレンジ!
徹底した復習でしっかり知識が定着できていれば、この時点で合格最低点を上回ることも夢ではありません。

~11月末時点の学習進度の目安~
各科目、下記STEPまでの終了を目指しましょう。

英語:弱点強化と学部別対策
日本史・世界史:弱点強化
小論文:【STEP6】添削をもとに書き直す

12~1月「予備期間」

順調に学習が進んでいれば、試験本番までのこの2ヵ月は丸々自由に使うことができます。

この期間は、復習と弱点強化を継続しつつ、+αでやりたい問題集や参考書があれば、無理のない範囲で実行に移しましょう。

体調管理を含め、最後まで気を緩めることなく、ベストな状態で試験当日を迎えましょう!

まとめ

ここまで読んでくださった受験生の皆さん、どうもありがとうございます!

これだけ長い文章を読破するほど受験に対するガッツがあれば、きっと未来は明るいはずです。
その点に関しては、胸を張ってください。

加えて、もう一点お伝えしたいのは、ここに書き記した慶応合格までのアプローチは、一つの“型”でしかない点です。

いうなれば、武道の「守破離」の「守」の部分です。

念のため、守破離を知らない人のために解説しておくと、

守破離とは、「剣道や茶道などで、修業の段階を示したもの」で、

「守」は師や流派の教え、型、技を忠実に守り、確実に身につける段階。
「破」は他の師や流派の教えからも良いものを取り入れ、心技を発展させる段階。
「離」は一つの流派から離れ、独自の新しいものを生み出し確立させる段階。

(小学館「デジタル大辞泉」より)

を意味します。

守破離は大抵のものごとに適用でき、受験の道に対してもまた然りです。

そのため、最初のうちは、この記事の内容を愚直に実行するのが吉でしょう。

しなのかし、日々勉強をがんばるうちに自分なりの創意工夫が生まれたら、それを積極的に織り交ぜていくことをおすすめします。

つまり、「守」→「破」→「離」を常に意識し、学習計画のブラッシュアップを怠らないで欲しいです。

それこそが、合格までの距離を縮める最も冴えたやり方です。

僕は、腹の底からそう思っています。

それでは、悔いなき受験ライフを!!!!

関連記事:高2から慶應を目指すのは遅いの?|現役慶應生が解説します!