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「独学で古文を勉強したいけど、勉強法がわからない…」
「そもそも、古文の勉強って何をすればいいの?」
こんなことを感じて不安になっている受験生は多いのではないでしょうか。
古文は多くの場合、大学受験において配点が軽いため、わざわざ塾や予備校には通いたくない、という人も多いと思います。
そこで今回の記事では、
- 古文の独学に必要なスキル
- おすすめの古文独学5ステップ
- 独学におすすめの参考書
の3点を解説していきます!
目次
【そもそも】古文の独学に必要なスキルって?
まずは、古文の独学に必要なスキルを解説していきます。
- 古文常識
- 単語力
- 文法力
古文常識
まず大事なスキルの1つが、古文常識です!
もしかしたら、「古文は日本語なんだから、なんで古文常識なんか学ばないといけないんだ」なんて思っている人もいるかもしれません。
ですが、古文の世界での常識は、現代の世界での常識とは異なるところが多くあるのです。
だから、古文の単語や文法ができても、古文の世界の常識を知らないと全く文章が理解できない 、なんてこともおきうるのです。
では、古文の常識って具体的にどんなものなのでしょうか。
現代の常識とは異なる古文常識をひとつご紹介します!
有名な古文常識でいうと、季節についてです。
現代では、四季を分けると
春が3月〜5月、夏が6月〜8月、秋が9月〜11月、冬が12月〜2月ですよね。
しかし、古文での四季は
春が1月〜3月、夏が4月〜6月、秋が7月〜9月、冬が10月〜12月に当たります。
この季節の認識が異なっているとかなり理解度が変わってきます。
古文でよく出てくるシーンとして、登場人物がお互いに手紙や詩歌を送り合うことがよくあります。その中で季節に関する言葉を使うことが多いです。
そこで、この古文常識を知っているだけで問題を把握する力がかなり上がるのです。
ですので、まずは古文常識を学んで、古文が描かれる世界を知るようにしましょう!
おすすめの古文常識の参考書が知りたい方はこちら!
単語力
次に欠かせないのが、単語力です。
なぜなら、古文単語がわからなかったら、文章を全く理解できないからです。
英語を例にあげるとわかりやすいでしょう。
英語って、単語がわからなかったら、その英文がなんの話をしているのか、さっぱりわかりませんよね。
古文も英語と同じで、単語がわからなかったら、何も読むことができないのです。
しかも、現代にもある単語が、全く違う意味になっていることもあります。
例えば、「あたらし」という単語があります。
この単語は、現代だと「新しい」という意味ですよね。
しかし、古文単語になると「惜しい・もったいない」という意味になるのです。
このように、単語を知らないと、実際の古文を読んでいるときに間違った意味のまま解釈してしまう可能性 が大いにあります。
ですので、単語力は古文を学習する上で欠かせないスキルです!
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文法力
古文を学習する上では、文法力も欠かせないスキルです。
なぜなら、いくら古文常識や古文単語を知っていても、文法がわからなかったらただの単語の羅列で、なんの意味も成さないからです。
同じ日本語だからわざわざ勉強しなくてもわかるんじゃないか、なんて思う人もいるかもしれません。
しかし古典文法は、現代の文法とはかなり違うところが多いのです。
例えば、現代の日本語では動詞を過去形にするとき、「〜だった」「〜た」という形になることが多いですよね。
一方、古典文法だと、「〜き」「〜けり」という助動詞をつけて動詞を過去形にします。
やっかいなのが、助動詞「き」の意味は自分が直接体験した過去を表し、「けり」は他人から聞いた過去の出来事を表す、というように意味が少し変わってくるのです。
このように、過去の助動詞一つとっても、古典文法は現在の日本語とは違うことがたくさんあるのです。
しょせん同じ日本語だし感覚でわかるでしょ、と思っていても、古典文法ができなかったらいつまで経っても古文は読めるようになりません。
ですので、古典文法も、古文学習には欠かせないスキルのひとつです!
おすすめの古文独学5ステップ
ここまで、古文の学習に欠かせない3つのスキルをご紹介してきました。
ここからは、その3つのスキルに即して、おすすめの古文独学の勉強法5ステップをご紹介します!
- 古文常識を増やしていく
- 単語帳を1冊終わらせる
- 古典文法を理解する
- 簡単な問題集で古文の実力を試す
- 難しい問題集に取り組んでみる
①古文常識を増やしていく
まずは、古文常識を増やしましょう。
理由は、古文の世界での常識は、現代の世界での常識とは異なるところが多くあるからです。
そのため、古文常識がないと実際の入試問題を解いたときに、単語と文法で本文の意味はわかるのに、問題に正解できない、ということになりかねません。
具体的な勉強法としては、古文常識の参考書を1冊読みとおすのがおすすめです!
もちろん、一度読んだだけでは古文常識は覚えられないと思います。
得た古文常識を、演習問題を解くことで実践的に身につけていきましょう。
独学におすすめの古文常識の参考書は、この記事の最後に紹介しています。
②単語帳を1冊終わらせる
次に、単語帳を1冊終わらせましょう!
なぜなら、単語がわからないと、実際の入試問題はもちろん、文法問題集に載っている簡単な問題集さえ解くことができないからです。
具体的な勉強法を紹介します。
まず、2週間くらいで、300-500語(単語帳1冊分)の、単語帳に載っている1番最初の意味だけ覚えましょう!
2週間で終わらせるなら、1日あたり20-35個くらいの意味を覚えれば終わるので、意外と簡単に取り組めると思います。
単語帳の全ての単語の最初の意味が覚えられたら、2周目からは、多義語の他の意味も覚えていきましょう!
単語帳を2周するだけでは、忘れてしまう単語なども出てくるので、覚え終わった後でも確認のために適宜復習も行ってください。
独学におすすめの古文単語帳は、この記事の最後に紹介しています。
③古典文法を理解する
次に、古典文法を理解しましょう!
なぜ古典文法の学習がこのタイミングか、というと、古文単語をある程度覚えてから古典文法の学習に移ることで、問題に出てくる単語がある程度わかるので、スムーズに文法問題を解くことができるからです。
具体的な古典文法の勉強法を紹介します。
まずは動詞、形容詞、形容動詞などの活用を覚えましょう。
この3つの活用を覚えることで、「未然・連用・終止・連体・已然・命令」などの、古典文法の様式に慣れましょう。
動詞・形容詞・形容動詞の3つの活用などを覚え、古典文法に慣れてきたら、次は、1番覚えることの多い助動詞に取り掛かりましょう。
例えば、古典文法の助動詞「る」には、受け身・尊敬・自発・可能の4つもの意味があります。
このように覚えることがとても多いのですが、助動詞の文法問題は入試では頻出なので、時間をかけて、じっくり理解していきましょう。
短期間で詰め込むよりも、3-4週間くらいかかってもいいので、時間をかけて理解していってください!
次に、助詞に取り掛かりましょう。
助詞は、助動詞よりも数が少なく、活用形もないので、パッと覚えてしまいましょう。
助詞に関しては、時間をかけて理解するのではなく、1日~2日くらいで暗記してください。
ここまできたら、かなり古文が読めるようになっていると思います。
そうしたら、敬語に取り掛かりましょう。
敬語は、敬意の対象など複雑なところが多いので、参考書の解説を熟読してください。
ただ、読んだだけではできるようにならないため、演習問題で実践して力をつけることをおすすめします!
このように、一口に「古典文法」と言っても、かなり広範囲にやることがあります。
覚えることがとても多いので、まずは丸暗記ではなく、理解することを意識して勉強しましょう。
理解した上で問題を解けば、無理に覚えようとしなくても、納得して記憶に結びつけることができます。
この記事の最後に、独学におすすめの参考書を紹介しています。
古典文法の勉強法は、こちらの記事も参考にしてみてください。
④簡単な問題集で古文の実力を試す
①から③で基礎的な部分が終わったら、簡単な問題集で古文の実力を試していきましょう!
簡単な問題集、とは、②の古文単語や③の古典文法ができれば、①古文常識を使わないでも解けるような問題を指します。
古文を読むためにはたしかに古文常識・古文単語・古文文法などは重要です。
しかし、そういう基礎的な部分は読解問題をといて得点するための土台です。
土台があって初めて得点をすることができます。
また、読解問題というのは古文に限らず、慣れが必要です。
英語の勉強を例に出します。
いくら英単語を覚えて英文法を学んでも、それだけでは英語長文の問題は解けるようにはなりませんよね。
でも、英語長文の問題を何題も解いているうちに、だんだん慣れてきて速読ができるようになってきた・解けるようになってきた、という人も多いかと思います。
これは古文でも同じことが言えます。
古文も読んだ分だけ古文に慣れるので、早いスピードで読むことができるようになります。
はやく読めると、問題の方にかけられる時間も増えるので、考える時間が増えてより得点できる可能性が上がります。
ですので、まずは簡単な問題集で古文読解を通じて、古文が読めるように訓練しましょう!
古文読解の勉強法はこちらの記事も参考にしてみてください!
⑤難しい問題集に取り組んでみる
④で、簡単な問題に慣れてきたら、今度は難易度の高い問題集にも取り組んでみましょう!
簡単な問題ばかり解いていても、実際の入試問題のような難しい問題は解けるようになりません。
具体的にいうと、先ほど解説したように、簡単な問題集とは②の古文単語や③の古典文法ができれば解けてしまうようなレベルの問題を指します。
ですが、この⑤でいう「難しい問題集」とは、①で学習した古典常識も使わないと解けないような難易度の問題を指します。
実際の入試問題も、古文常識を必要とするような問題ばかりなので、学習した古文常識を実践で活用できるのか、難易度の高い問題集を使って確認しましょう。

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【分野別】古文の独学におすすめの参考書8選

ここからは、古文の独学におすすめの参考書を、記事の最初に紹介した3つのスキル、
- 古文常識
- 単語
- 文法
に分けて紹介し、最後に演習問題のおすすめ参考書を紹介します!
古文常識編
マドンナ古文常識217
古文常識の参考書でまずおすすめなのが、「マドンナ古文常識」という参考書です。
ユーモアのある予備校講師が執筆している参考書なので、すらすらと読むことができます。
古文が嫌いな人が、お堅い古文常識の参考書で勉強してしまうと、古文嫌いに拍車がかかってしまうので、「マドンナ古文常識」のようなやわらかめの参考書をおすすめします。
詳しい使い方を知りたい方はこちら!
速読古文常識
次におすすめしたい古文常識の参考書は、「速読古文常識」です。
この参考書の特徴は、1つの古文常識に対して解説がかなり豊富な点です。
古文常識の解説・参考知識・類義語など、古文常識自体の解説はもちろんのこと、周辺知識までかなり豊富に解説されています。
ただ、解説が豊富な分、完璧主義で臨むと挫折する可能性があります。
詳しい使い方を知りたい方はこちら!
単語編
読んで見て覚える重要古文単語315
「読んで見て覚える重要古文単語315」は、その名の通り「見て覚える」ことを重視している単語帳です。
ビジュアルが豊富に掲載されていて、単語の意味を思い出しやすい単語帳だといえます。
単語の意味と、単語のところに書かれている絵のイメージをしっかりと結びつけることができれば、単語の意味をおぼえられることはもちろんのこと、ビジュアルから単語の意味を思い出すこともできるようになるので、忘れにくくもなります。
詳しい使い方を知りたい方はこちら!
古文単語ゴロゴ
「古文単語ゴロゴ」は、古文単語帳といえばコレ!というくらい有名な単語帳です。
東進ハイスクールの名物講師である板野先生が執筆しています。
語呂で単語を効率よくおぼえてしまおうという趣旨の単語帳なので、勉強嫌いな人でもとっつきやすい参考書です。
詳しい使い方を知りたい方はこちら!
文法編
富井の古典文法をはじめからていねいに
「富井の古典文法をはじめからていねいに」は会話口調で古典文法をわかりやすく説明している参考書なので、とっつきにくい古典文法もしっかり理解できます。
これ1冊で古典文法における最低限の知識は網羅されているので、この参考書で古典文法の知識をつけたあとに、古文の学習をスムーズに進めていけます。
ただ、解説がメインの参考書なので、問題を解いていく中で知識を身につけたいという人には、あまり向いていないと言えます。
また、これ1冊で古文が読めるようはならないので、そこは勘違いのないようにしてください。
詳しい使い方を知りたい方はこちら!
ステップアップノート30古典文法基礎ドリル
「ステップアップノート30古典文法基礎ドリル」は文法の知識がついてきて、とにかく問題を解きたいという受験生におすすめの1冊です。
他の参考書と比べてみても、問題の数やレベルの網羅している範囲が多い参考書です。
この参考書は、古典文法を学んでいくうえで必要な勉強のステップが整理されているので、文法問題で怖いものはほとんどなくなるでしょう。
詳しい使い方を知りたい方はこちら!
演習編
富井の古文読解をはじめからていねいに
先ほど古典文法の参考書で紹介した、「富井の古典文法をはじめからていねいに」の古文読解バージョンです。
解説がわかりやすいけど、詳しすぎないレベル感のちょうどいい参考書です。
この参考書の特徴は、読解問題を解説するというのはもちろんなのですが、読解問題に必要な知識を、段階に分けて解説しているパートがあるというところです。普通に古典文法を学んでいたら知りえない文章読解の知識(例、「」内の尊敬語の扱い)などを、解説を通して学ぶことができます。
読解の参考書にしては、解説が中心になっているので、読解問題をガンガン解いていきたいという受験生にはあまり向かないです。
詳しい使い方を知りたい方はこちら!
首都圏『難関』私大古文演習
「首都圏『難関』私大古文演習」はMARCHや早稲田などの首都圏にある難関私大の古文が豊富に掲載されている参考書です。
中堅私大レベルの参考書を終えたけれども、いきなり過去問にとびつくのが不安という受験生は、この参考書に取り組みましょう。
過去問ほど萎縮せずに、早稲田やMARCHレベルの問題に取り組むことができるので、本番に対応できる力をじっくりとつけることができます。
問題+解答・解説という構成なので、問題を解いて解答・解説をきちんと読むという単純な勉強法で力をつけることができます。