【大学受験】高2生がまずやるべき参考書3選|薄い参考書で基礎固め

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荒川センセイ
こんにちは、センセイプレイスの荒川です!
「大学受験に向けて何かやらないと!」

「どんな参考書を買えばいいのかわからない…」

「そもそも高2のうちにやっておいた方がいいことって何?」

こんなことを思って焦っている高校生って、結構多いんじゃないでしょうか。

実際わたしも高2の時は、早めに受験勉強を始めた方がいいとは思っていたものの、何から手を付ければいいのかわからず困っていました。

高2の間は何も受験勉強しないまま高3になってしまったので、最初は周りについていくのにかなり苦労しました。

そこで今回は、そんなわたしの経験を反面教師に、「高2生のうちにやっておくべき参考書」を3冊、厳選してお伝えしていきます!

また、今回の記事では「より受験に近い学年」ということで、高2生にフォーカスしています。

とはいえ、受験勉強は早く始めるに越したことはありません。

ですので、高1生の皆さんも最後まで読んで、参考にしていただければ幸いです!


目次


【そもそも】高2生が今やるべきことって何?

高2がやるべきこと

ではそもそも、高2生が今のうちにやっておくべきことって何なのでしょうか?

結論から言うと、「学力の基礎固め」です。

「受験まで後1年ちょいしかない」と焦って、難しい勉強をやる必要は一切ないです。

勉強の基礎は、ピラミッドの土台部分みたいなもの。

土台がない限り、どれだけ勉強をしても、学力が積み重なっていきません。

関連記事:【大学受験】逆転合格に必要な基礎固めの方法について徹底解説

とはいえ、勉強の基礎固めをするのって気が進みませんよね。

自分のできないところに向き合わないといけないし、やることがどんどん出てきちゃう…。

こんな感じでやる気を失って、挫折した経験のある人もいるんじゃないかと思います。

そんな失敗を繰り返さないために、今回の記事では、

基礎固めが一気に捗る。

その中でも薄手で早く終わらせられる。

だから、挫折をしなくて済む。

そんな参考書だけを、厳選して紹介します。

  • 各参考書おすすめの使い方
  • 仕上げのレベル感
  • どのくらいの期間で終えるといいのか

まで詳しく解説していきます!

また、紹介する参考書の科目としては、主要科目である英語・現代文の2つから厳選しています。

それではいきましょう。



高2生がやるべき参考書3選

高2がやるべき参考書

DUOセレクト: 厳選英単語・熟語1600

高2生がやるべき参考書、1冊目は「DUOセレクト: 厳選英単語・熟語1600」 です。

こちらは、大学受験に必須の単語1,000個と熟語600個を1冊で覚えられる 、という内容です。

ここでまず、「何で英単語からなのか」について。

皆さんも学校で嫌と言うほど聞かされているかと思いますが、「英語を制する者が受験を制する」と言われるくらい、英語は重要な科目です。

事実、文系・理系、私立・国立関係なく、英語は入試の必須科目だし、さらに、他の科目に比べて、配点が最も高く設定されている場合がほとんどです。

早慶でもMARCHでもそうだし、共通テストでも、理科や社会とは違って、英語は200点満点。

ですので、「大学受験の勉強はまず英語から」というのが、間違いのない王道ルートです。

そして、大学受験の英語というのは、長文問題がメインです。

とにかく、英文を読めなきゃ話にならない。

じゃあ、どうやったら英文を読めるようになるのか?

そこで「DUOセレクト」の出番です。

何で「DUOセレクト」がいいのか。

その理由は、「英語の総合力を一気に伸ばせて、英語が楽しくなるから」 です。

詳しく言うと、単語・熟語・会話表現などの基礎的な知識が凝縮されて詰まっているので、これ1冊で、英語の基礎知識をかなり増やすことができる んです。

「DUOセレクト」は、英文を読む上では欠かせない必須単語・熟語を、短い英文を読みながら、覚えることができます。

単語・熟語を、ただ暗記するんじゃなくて、英文を読みながら、実践的に覚えて覚えていくことができます。

「覚える」と「読む」が同時にできる。

しかも、英文を通じて、英語独特の会話表現も覚えられるし、英文の組立てに対する理解も深めることができます。

だから「DUOセレクト」を1冊やることで、英語に慣れて、総合力を高め、学力の土台を築くことができるのです。

おすすめの使い方

  1. 一周目は、例文を読んで、パッと意味が思い浮かぶレベルに仕上げる
  2. 二周目以降は、例文を読み上げるCD音源を使って復習する
  3. CDの読み上げるスピードについていきながら、例文の意味を取れるようになったら完了

まずは①「一周目は例文を読んで意味が思い浮かぶレベルまで覚える」。

このとき、各例文の日本語訳を読んで、まず例文の意味を理解しましょう。

いきなり英語の例文を読もうとすると、分からなくてやる気を失う、という危険性があるので、まずは日本語訳をしっかり読んで理解してください。

この時に、新出の単語や熟語も同時にチェックしておきましょう。

英語の例文を見たときに、瞬時に意味を取れるようになるまで何度も、日本語訳と英語例文を照らし合わせて確認していきましょう。

そして、意味が取れるようになったら、例文を何度か音読します。

ここでお伝えしたいことが一つ。

音読の効果を甘く見ちゃいけません。

たとえば皆さんも、好きな歌の歌詞を覚えるときって、実際に歌を歌ったり、口ずさんだりすると思うんですが、要はそういうことです。

歌詞だけ目で追って覚えようとしても、絶対に覚えられない。だから、実際に歌う。口に出す。

音読もこれと同じで、口に出して読むことで、英文が自然と身体に染みついていきます。

音読していくうちに、英語と日本語訳が馴染んで、パッと意味が思い浮かぶようになるので、そこまでできたら、その例文は一旦終わりでOKです。

この一連の作業を終えるのに、一例文につき、だいたい3分くらいかかります。

これを繰り返して、まず一周目を終わらせましょう。

一周目を終えるのに、3分×377例文なので、だいたい20時間くらいかかります。

ではDUOセレクトの、二周目以降の使い方について。

二周目以降は、②例文を読み上げるCD音源を使って復習し、③CDの読み上げるスピードについていきながら、例文の意味を取れるようになったら完了です。

このCDというのは、別売の「DUOセレクトCD」のこと。

復習効率がグンと上がるので、一緒に使うことをおすすめします。

CD音源は、勝手に例文を読み上げてくれるので、復習が圧倒的に楽になります。

また、聴いていれば、正しい発音や英文を読むときの間の置き方が分かるので、それを真似して音読すれば、より英文が身体に馴染んでいきます。

そして、この音源CDには、スロースピードとナチュラルスピードの二種類あるんですが、最終的には、ナチュラルスピードについていきながら、全ての例文の意味を取れるようになる。

復習を繰り返して、このレベルに到達できたら、「DUOセレクト」は完了です。

目・口・耳、全部使って英文と触れ合いながら、単語・熟語・会話表現を覚えて、一気に英語力をUPすることができます。

そして基本的には、この「DUOセレクト」、

  • 2週間以内に一周目を終える
  • 1か月以内に復習も終えて完璧に仕上げる
を、目標にしてください。

1か月以内なら、多少忙しかったとしても、誰でも無理なくやり切れると思います。

最初に期限を決めておかないと、ズルズル先延ばしにして、最終的には勉強しなくなる、というのはあるあるです。

何事もテンポは大事なので、期限内にきっちり参考書を終わらせるのがベスト。

参考書って、最初の一冊をやり切ると、「何だ、案外いけるじゃん!」と思えるし、大きな自信を持てるようになって、継続的に学習できます。

そのためにも、まずは一周目を2週間で終わらせることを目標に頑張ってみてください。

そして最後に補足です。

もし、実際に「DUOセレクト」を手に取って、中身を見たとき、「これは簡単すぎる」と感じた場合は、同じシリーズでもう一段回レベルが上の、「DUO3.0」という参考書をおすすめします。

関連記事:【英語】DUO3.0の特徴と使い方|実用的に単語を暗記しよう!

大学受験スーパーゼミ 徹底攻略 超入門英文解釈の技術60

では次、高2生がやるべき参考書2冊目は、「超入門英文解釈の技術60」 です。

こちらの参考書は、簡潔に紹介すると、「英語長文を読むために必要な英文解釈のテクニックを、全60個、一気に身につけることのできる入門レベルの参考書」です。

ただ、高2生の皆さんの中には「そもそも英文解釈って何?」という人もいると思うので、そういう人はまずこちらの記事を読んでみてください。

関連記事:【英語】おすすめの英文解釈勉強法4ステップ|英文解釈は和訳と違う?

既にお伝えしたように、大学受験の英語は、長文問題がメイン。

まるで日本語を読むみたいに、英文を頭からすらすら読めるようにならなきゃいけないのですが、

単語や熟語をいくら知っていても、この「英文解釈」ができないと、英語長文をスラスラ読めるようにはなりません。

こちらの「超入門英文解釈の技術60」は、中学レベルから大学受験基礎レベルの構文を読み解くテクニックを、全部で60も掲載されている参考書です。

より具体的に言うと、基本五文型・接続詞の使い方・関係詞・比較級などに関する構文が扱われています。

本書は、各単元のはじめに例文がついていて、そこで扱われている構文を読み解くテクニックとその際に注意すべき点が、丁寧に解説されている、という構成です。

「英語が本当に苦手…」という人でも安心して使える参考書です。

おすすめの使い方

  1. 例文と解説を読み込んで、しっかり内容を理解しながら、解釈のテクニックを習得
  2. 既に覚えた解釈のテクニックを使いながら、各例文を直読読解できるかを確認

①を行う際に気にしてほしいのが、一単元あたりにかける時間。

一つの単元につき、遅くとも20分以内には終えられると思うので、20時間以内に一周目を終えることを、一つの目安にしてください。

そして、「技術60」についても、既に紹介した「DUOセレクト」と同じように、最初に期限を設定して、期限内にやり切ることを徹底しましょう。

②「各例文を直読読解できるかを確認」についてですが、直読読解とは、「英語を英語のまま理解する」 ということ。

要は、皆さんが今この記事を読んでいるような感じで、文法とか構文とか、難しいことを何も考えずに英語を読めるようになることを指します。

本書には、例文を読み上げるCDが最初から付属しています。

こちらを聴いたり、繰り返し音読もしながら復習していくのがおすすめです。

  • 全ての例文の構造を理解し、正しくSVOCを振ることができる
  • 全ての例文を、直読読解できる

ようになったら、本書は完了です。

《改訂版》田村のやさしく語る現代文

最後、高2生がやるべき参考書の3冊目は現代文から。

「《改訂版》田村のやさしく語る現代文」 です。

簡潔にいうと、現代文の基礎固めを一冊で終わらせられる参考書

「現代文とは、そもそもどんな教科なのか?」という根っこの部分と、現代文で絶対に必要なルールを一冊で、やさしく教えてくれます。

この記事を読んでくれている高校生の皆さんにも結構いると思うのですが、現代文の問題を「フィーリング」だけで解いていませんか?

実際わたしも、現代文なんて日本語だし、フィーリングだけで解ける科目だと思っていました。

何となく「これかな、これっぽいな」くらいの感覚で、勘で設問の選択肢を選んだりしていると、いつまでたっても現代文はできるようになりません。

現代文というのは、筆者が書いた文章を、一文一文正確に読んでいって、筆者の伝えようとしていることを、筆者の意図通りに理解する。

そして、その理解をもとに、本文の中から「これだ!」という明らかな根拠を見つけ出して、論理的に設問の答えを出す。

そういうルールの科目です。

そうは言っても、何をすれば論理的に答えを出せるのかなんてわからないですよね。

そこで、この「やさしく語る現代文」の出番です。

参考書+別冊の問題集という形式になっている本書を一冊やれば、現代文の大事なルールはほとんど押さえることができます。

おすすめの使い方

  1. 参考書部分の解説を丁寧に読み込む
  2. 別冊問題集に取り組む
  3. 何で間違えたのかを、解説を見比べながら復習する

①では、まずは丁寧に、参考書の解説部分を読み進める。

現代文がどんな科目かを知り、一文一文を正確に読むために必要な知識を身につけましょう。

それが終わったら、②別冊問題集に取り組みましょう。

解説部分で身につけた知識をもとに、別冊の問題集を解いていきます。

問題数は全部で7つあるので、まずは一題ずつ自力で解いて、それから解答・解説をじっくり読み込んでください。

①は5時間以内、②の問題を解き終え、解答解説を確認するのに15時間以内を目安に終わらせるようにしましょう。

そして③「何で間違えたのかを復習する」についてですが、この段階で一番大事なのは、問題に正解できたか否かではありません。

自分の答えと解答・解説を見比べて、なぜ間違えたのかという理由を見抜くこと。

そして、どういう読み方・解き方をしていたら、正しい解答に辿り着けたのか、という手順を理解して、同じ問題を解いたときに、その手順を正しく再現できるようにすること 、が大事になってきます。

そして最終的に、

  • 本書で示された、現代文の基本ルールは完璧に理解している
  • 別冊問題集の全ての問題に対して、正しい手順で解答を導き出すことができる

というレベルまで仕上げれば、「やさしく語る現代文」は完了です。