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<前回のあらすじ>
勉強法カスタマイズのプロフェッショナル・馬場祐平と共に、早稲田合格に向けて進撃を開始した「S」。
充実した学習を継続する一方、目に見える成果はなかなか上がらず、高3の11月時点でも、依然として合格判定はEのまま…。
その上、担任教師は進路懇談にて、
「受験校が早稲田と同志社だけは厳しい。他の大学も受けなさい」
と追い打ちをかけてくる始末。
しかし、Sは頑なに教師の勧めを拒み、自分の進学したい「早稲田」と「同志社」だけを受けると決意した。
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目次
恐れに打ち克ち、己に打ち克て

受験校を決めたはいいものの、実を言えば、僕の心はいつ折れてもおかしくない状況にあった。
11月に受けた模試の結果は、相も変わらずE判定。
おまけに、いくら早稲田の過去問を解いてみても、合格最低点に届く気配は一切なかった。
過去問を解くたび、その結果を目の当たりにして愕然とする。
しかし、それではいけないと気を取り直し、再度挑戦するもまた出来ない、の繰り返し。
いつしか、過去問を解くことは恐怖の対象になっていた。
「もうイヤだ。受験なんかイヤだ…」
ハッキリ言って、半ば諦めモードに突入していた。
でも僕は、「臭いものにはフタをしろ」の理論で、マイナスの感情に気づかぬフリを決め込む。
何事もない風を装って、勉強を続ける毎日――。
いつしか、心の闇は独りでに膨れ上がり、ペンを握る自分の手がしばしば止まるようにさえなった。
そんな僕に対し、馬場先生はこんな風に話してくれた。
「過去問で点数を取れないのは仕方ない。なぜなら、今までは過去問を解くための基礎力を中心に身につけてきたんだ。だから、そんな理由で落ち込むのはもったいないぜ」
馬場先生の言うことは、もっともだった。
過去問を解いて足りない力をあぶり出し、そこを徹底的に潰してく。
元はと言えば、そのために僕は過去問を解いていたのだ。
苦手範囲を潰しきり、本番で合格をもぎとればいい。
よくよく考えてみれば、ただそれだけのことだった。
僕は冷静な心と頭で、現時点での自分の実力、そして科目ごとの弱点を、改めて理解しようと努めた。
「恐れに打ち克ち、己に打ち克て」
馬場先生は出会った当初から、僕に繰り返しそう言い続けてきた。
でも、この言葉の意味をやっと理解できたのは、まさしく、この辛く苦しい時期の真っ最中だったと思う。
「恐怖のあまり、僕は『過去問を解いても全く出来ない』という現実を直視できなくなっていた。でも、それこそが悪循環を引き起こしていた原因に違いない」
己の心の弱さを受け入れ、僕は現状をこのように捉え直した。
心の切り替えに成功し、再び集中して机に向かえるようになると、瞬く間に時が過ぎ、年の瀬を迎えた。
昨年までは、テレビ番組を見ながら年越しそばを食べていた僕だったが、このときばかりは大晦日も正月も関係なかった。
無我夢中になって勉強を続けた。そこに苦しさはもうなかった。
そして年明け、遂に願書を書いた。
共通テスト利用入試(旧・センター利用入試)では、同志社・明治・立教の3校。
一般受験は、進路懇談で宣言した通り、以下の4つに絞った。
早稲田大学政治経済学部
早稲田大学社会科学部
早稲田大学教育学部
同志社大学法学部
当時の自分の実力からすれば、いわゆる“ 滑り止め ”は一つも存在しない。
さあ、受験終了まであと2ヶ月、最後の勝負だ!
関連記事:【大学受験】本番で実力を発揮するための最強メンタル調整術

センター試験

1月16日。僕は人生初の大学入試、“ センター試験(現在の共通テスト) ”を迎えた。
一般入試を最優先に考えていたから、センター対策に割く時間は1週間だけと割り切って勉強したが、その成果は予想以上だった。
基本的に、僕が実践した対策は以下の2つだった。
- 受験する文系3教科(国語・英語・政治経済)の過去問分析を行い、あぶり出した苦手範囲を集中して学習する
- 各教科について、自分が実力を発揮しやすいよう、設問を解く順番を事前に決めてから過去問を解く
最終的には、3教科平均で90%近くの正答率 を叩き出せるまでになった。
早大合格のため、基礎力をしっかり身につけていたことが功を奏したらしい。
センター利用入試では、先述の通り、同志社・明治・立教に出願していたが、この3校の場合、文系3教科で8割後半~9割を得点できたら合格の可能性は十分。
だから、当日は自信を持って、試験会場になっていた地元の国立大学に向かうことができた。
「練習通り力を出せれば、合格できる!」
そう自分に言い聞かせ、強く鉛筆を握り締める。やがて、試験開始を告げるベルが鳴った。
1科目めは「政治経済」。
こちらは得意科目だったし、解き始めの段階から、ハッキリとした手応えを掴むことができた。
終わった時点で、これは90点を越したに違いない、と確信できるほどだった。
良い流れを生み出すことができ、僕は心の中でガッツポーズを決めた。
2科目は不得意教科の「国語」だったが、こちらも波に乗れた。
8割は期待できそうだった。
そして3科目めは「英語」。この調子でいけば合格の可能性は十分残されているので、気を引き締めて臨んだ。
――が、どういうわけなのか、イメージ通り解き進めることができなかった。
試験中におかしな焦りが生まれ、ペースがめちゃくちゃに乱れた。
これに気づいた僕は、「大丈夫だ、落ち着こう」と自分に言い聞かせたが、かえってリズムは崩れ、焦りはさらに強まった。
試験終了のベルが鳴ったとき、「センター利用での合格は無理だ…」と一瞬のうちに悟った。
結果、政治経済「91/100」 国語「155/200」 英語「125/200」 リスニング「30/50」 。
正答率は、合計で72% 。センター利用での合格は絶対に不可能な点数だった。
ひたすらに悔しかったけれど、落ち込んでいても何も変わらない。
だから試験の翌日、自分はどうしてあんな焦りに陥ったのかを、一日中飽きることなく分析した。
すると答えが出た。
失敗の最大の原因は、「本番を意識した過去問演習」ができていなかったこと。
つまり、過去問を解く際、本番同様のプレッシャーを自分にかけられていなかったのだ。
だから本番、プレッシャーに負けた。よくよく考えてみれば、至極当然の結果と言っていい。
「センター試験の失敗を、ただの失敗で終わらせたくない」
そう決意した僕は、以降、早稲田の過去問を解く際、センター試験会場で感じたリアルな雰囲気を、正確に頭の中で再現すること を決めた。
自らに、本番同様のプレッシャーを徹底して課すこと。
これは過去問を解く際、決して欠かしてはいけない視点だと確信した。
関連記事:【大学受験】結果を出すのに必要なメンタルを身につける方法

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責任転嫁

センター試験の失敗を糧に、意気込んで巻き返しを図った僕だったが、勉強は再び停滞した。
理由は単純だった。早稲田の過去問の点数が、一向に伸びない――。
「過去問を解いて苦手範囲をあぶり出し、そこを淡々と潰していく。それだけでいい」
頭の中ではそう理解していた。
にもかかわらず、心では納得できておらず、本当にウンザリし始めていた。
そして、その薄暗い気持ちは、通っている高校に対する怒りに変わっていった。
* * * * *
実を言うと、僕は12月に入って以降、週1,2回ほど学校を休むようになっていた。
理由は無論、“ 自分の受験勉強を進めるため ”である。
でも、当然ながら、そんな行為は僕の高校では許されない。
その証拠に、僕の欠席中、「過去、この時期に学校に来なかった者は大学に落ちた」という話を担任教師がしたらしかった。
これは言うまでもなく、僕に対する警告に違いなかった。
「私立大志望の上、学校をよく休む」
そんな僕は、国立大合格至上主義の“ 自称進学校 ”である我が校において、明らかな異端児だった。
しかし、律儀に学校に通っていたら、明らかに早稲田合格において不利になる――。
だから、周囲に白い目で見られることは覚悟の上で、週1,2回ほど学校を休み続けた。
でも、それは僕の心に不安の種を植えつけた。
「授業中、先生が不愉快なことを言い出すんじゃないか」
「教室の中にいるだけで、わけもなく周囲の視線が気になってしまう」
ひっきりなしに、そんな思いが心に渦巻いた。
この時期、僕は学校生活そのものに対して、耐え難い苦しさを覚えていた。
* * * * *
「……学校のせいで、勉強が上手くいかないんです」
指導中、そんな素直な気持ちを打ち明けると、馬場先生にこう訊ねられた。
「自分の勉強がブレてしまっているのは、本当に学校のせいかな?」
それを聞いたとき、ハッとさせられた。
僕は物事の上手くいかない理由を、環境のせいにしていただけではないか、と。
「“ 結果 ”に対する覚悟ができていなかった」
馬場先生との指導後、そんな言葉が脳裏をよぎった。
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覚悟のススメ

指導の翌日、僕は徹底的に自分と向き合った。
テーマは、「受験結果に対してどんな覚悟を持つか」。
僕の受験生活において、考えられる最終結果は4つ。
- 早稲田にも同志社にも受かる
- 早稲田に落ちて、同志社に受かる
- 早稲田に受かって、同志社に落ちる
- 全落ち
確率的には、“ 全落ち ”が一番高い。それは重々承知していたつもりだった。
にもかかわらず、僕は早稲田に受かることしか考えていなかった。現実逃避をしていたのだ。
そして、半日自分と向き合った末、僕は覚悟を決めた。
「たとえ同志社に受かっても、同志社には行かない。その場合は、浪人する。なぜなら、東京に行きたいから。東京に行って中学の頃自分の人生を変えるきっかけをくれた議員さんの元でインターンして政治を学びたい」
「だから全落ちして、浪人生活を送ることになってもいい。もう一年、僕はチャレンジしたい」
そう決意すると、不思議なことに、浪人生活に対してワクワクが芽生えてきた。
なぜなら浪人生は時間がある。次の一年は、一日中勉強し続けなくても早稲田に受かるだろう、という自信もあった。
「浪人したら、政治について受験の枠を超えた勉強がしたい。英会話もしたい。本をたくさん読みたい。ボランティアとかするのも面白そう」
“ 早稲田に落ちたら終わり ”ではなく、むしろ、浪人することになっても楽しい人生が待っている。
どんな結果になろうと、僕はその道を自信を持って歩んでいける。そう確信した。
どんな結果が待っていようと、常に未来に対してワクワクできる。
早稲田に落ちても怖くない。
でも、今年合格できたら、一番ワクワクする未来が待っている!
最高の状態だった。
覚悟を決めたことで、恐れに負けず、過去問に挑戦し続けることができるようになった。
合格を掴み取るために。
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偏差値40台からの早稲田逆転合格体験記 #最終回 ―早稲田受験編 ―
偏差値40台・自称進学校のぼくが早稲田に逆転合格できた秘訣は”勉強法をガラッと変えたこと”にありました
「ネットで調べた勉強法 を試してみたけど、成績が上がらない… 」
「人気の参考書 を、オススメの使い方で勉強したのに、知識が定着しない… 」
「同じ志望校の人の合格体験記を参考 に勉強してみたけど、模試は“E”判定… 」
これは全て、ぼくが受験時代に陥っていた悩みです。
そして、こういった「他者を真似た勉強」が上手くいかないのには、明確な理由があるということを知りました。
それは、受験生は皆、それぞれ志望校も違えば、学力も違うから。
加えて、性格・環境・ライフスタイル・考える力――全てが違うから。です。
ですので、そうした「違い」を無視して誰かの勉強法を真似しても、自分にぴったりハマることはなく、成果にはつながらないんです。
成果の出る本物の勉強とは、自身の学力などの現状を客観的に把握した上で、
“ 志望校合格 ”というゴールから逆算 して学習計画を立て、
「どんな教材を、いつまでに、どんな方法で」勉強するのか、具体的なアクション に落とし込み、
実際に行動 して得た結果を材料に、より良い学習計画に改善 していく。
といういわば学習のサイクルを生み出すことです。

そして、それを自らの意志で継続的に回し、磨いていくことが成功の鍵です。
センセイプレイス では、志望校合格から逆算した、戦略的な学習の進め方を指導。
「どの参考書がオススメか」ではなく、それを「いつ・どんな目的で・どう使うか」という『実践』の部分に最も注力。
専属のコーチがマンツーマンで、1人ひとりに合った勉強のやり方を指導します。
皆それぞれ状況が違うのだから、100人100通りのやり方があって当たり前。
ぼくはこれらのことに長い間気づかず、大事な勉強時間を無駄にしてしまいました。
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