本当に就職に強い大学ランキング【学歴が就活に与える影響の真実】

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荒川センセイ
こんにちは、センセイプレイスの荒川です!
「やっぱり出身大学って、就活に影響するのかな」
「本当に就職に強い大学ってどこなんだろう…」
「結局、就職には有名大学がいいのかな?」

大学選びを控えて、こんなことを考えている高校生って、意外と多いんじゃないかと思います。

もともと不況だ!と言われていたときに、この未曾有のコロナでさらに経済が大打撃。

なんとなく自分の将来の就職、大丈夫かな?って不安を感じますよね。

この記事を見てくれているみなさんの中にも、そんな不安な気持ちから、

「大学選びの基準として『就職に強い大学かどうか』も必要かも…」

と考え始めている人もいるんじゃないかなと思います。

そこで今回の記事では、

  • 大学規模別の実就職率ランキング
  • 人気企業就職ランキング

の2つに絞って、「本当に就職に強い大学ランキング」 を紹介していきます!

それではいきましょう!


目次


【大学規模別】一般企業への実就職率ランキング

大学規模別の実就職率ランキング
ではまず、一般企業への実就職率ランキングを発表します。

大学の規模別に

  1. 卒業者数300人以上1000人未満
  2. 卒業者数1000人以上2000人未満
  3. 卒業者数2000人以上

の3つに分けてランキング形式で紹介していきます。

ちなみに「一般企業への就職」とは、学校の教員など公務員にならないで、普通の企業に就職すること。

また今回のランキングでは、元々就職予定のない大学院の進学者は除いています。

実就職率=卒業者数÷[卒業(修了)者数-大学院進学者数]×100
※ランキングでは、小数点第2位を四捨五入した数値を採用

で算出しています。

【卒業者数300~1,000未満の大学】実就職率ランキング

1位:明治薬科大(私・東京)   98.6%
2位:京都薬科大(私・京都)   98.2%
3位:大和大(私・大阪)     97.8%
4位:富山県立大(公・富山)   97.8%
5位:福岡工業大(私・福岡)   97.1%
6位:秋田県立大(公・秋田)   97.0%
7位:埼玉県立大(公・埼玉)   96.8%
8位:東京薬科大(私・東京)   96.2%
9位:北海道文教大(私・北海道) 96.1%
10位:聖徳大(私・千葉)      96.1%
※2020年3月卒業生のデータ
※同率で順位が異なるのは、小数点第2位以下の差

TOP10でまず目につくのは、3つの薬科大がランクインしている点。

薬剤師の仕事は、高齢化社会に欠かせないものだし、需要がとても高いです。

こちらにランクインしている明治・京都・東京、この3つの薬科大学は、手厚い就職支援 を行っています。

一例を挙げると、明治薬科大は、学生の就職相談にいつでも個別対応しているほか、OB・OGまで就職活動をサポートしてくれるそうです。

そしてもう一つ注目したいのが、公立大学が3つもランクインしている点。

公立大学は地方公共団体の長が管理するため、地元との結びつきは非常に強い です。

実際、たくさんの地元企業が参加する企業説明会が大学主催で行われたりと、地元就職では特に有利だと言われています。

ほかにも公立大学は、

  • 授業料が国立大並みに安い
  • 学内環境や研究施設が充実している
  • 規模が小さく教員一人当たりの学生数が少ないため、丁寧なサポートを受けやすい


といった点が、一般的な強みとして認知されています。

この点はぜひ大学選びの際に覚えておいて下さい。

【卒業者数1,000~2,000未満の大学】実就職率ランキング

1位:金沢工業大学(私・石川)  98.1%
2位:大阪工業大学(私・大阪)  98.1%
3位:福井大(国・福井)     97.9%
4位:愛知工業大(公・愛知)   97.9%
5位:昭和女子大(私・東京)   97.0%
6位:日本福祉大(私・愛知)   96.4%
7位:名古屋工業大(国・愛知)  96.0%
8位:電気通信大(国・東京)   95.6%
9位:国際医療福祉大(私・栃木) 95.5%
10位:広島工業大(私・広島)   95.4%
※2020年3月卒業生のデータ
※同率で順位が異なるのは、小数点第2位以下の差

こちらのランキングで注目すべきは、工科系大学が5つもランクインしていること。

さらに福井大、電気通信大も工科系の教育において、非常に実績ある大学です。

この2つも合わせると、10大学中7つが工科系大学、もしくは工科系に強い大学で占められています。

では、なぜ工科系大学は就職率が高いのか?

第一に、専門的な技術を身につけられる からです。

実際、メーカーの研究・開発職なんかがそうですが、理系出身者限定の専門職は数多くあります。

そして第二に、実験や研究を通じて、“PDCAサイクル”を身につけられる からだと言われています。

PDCAサイクルというのは、「計画」→「実行」→「点検」→「改善」という一連のサイクルのこと。

これは実験などで成果を出すためには欠かせない手法で、さらには社会人も仕事を進める際に当たり前に使っています。

実際、ランキング1位の金沢工業大学が実践している「プロジェクトデザイン教育」は、「問題を発見し、知識やアイデアを組み合わせて解決策を創出し、具体化して実験・検証・評価する」というもの。

このプロジェクトデザイン教育の、課題発見→解決策の具体化・検証→評価という一連の流れ

計画→実行→点検→改善、というPDCAサイクルに、かなり似ていますよね。

実は、金沢工業大学は、就職者全体の約7割が、上場企業・大手企業・公務員・教員に就職 しているという凄まじい実績を誇っています。

この実績は、「プロジェクトデザイン教育」によって、企業側がぜひ来て欲しいと感じるような、優秀な人材の育成に成功しているからだと思います。

工科系大学の学生は、専門性の高い理系スキルと、社会人になっても活かせるPDCAサイクルを身につけられる、だから就職力が高い。

この点は、志望校選びの際にぜひ覚えておいてください!

【卒業者数2,000以上の大学】実就職率ランキング

実就職率ランキングTOP10
1位:東京理科大(私・東京)   95.9%
2位:千葉工業大(私・千葉)   95.7%
3位:名城大(私・愛知)     95.5%
4位:東京電機大(私・東京)   94.8%
5位:中部大(私・愛知)     94.8%
6位:芝浦工業大(私・東京)   94.7%
7位:武庫川女子大(私・兵庫)  93.9%
8位:甲南大(私・兵庫)     93.7%
9位:富山大(国・富山)     93.0%
10位:静岡大(国・静岡)      92.9%
※2020年3月卒業生のデータ
※同率で順位が異なるのは、小数点第2位以下の差

工科系大学、地元就職に強い地方国立大が複数ランクインしていますが、その中でナンバーワンに輝いたのは、理系私大最難関の一つに数えられる東京理科大です。

東京理科大は理工系の総合大学で、今から140年前の1881年に創立された、“東京物理学校”が前身となっています。

また、2015年にノーベル生理学・医学賞を受賞した大村智さんも、東京理科大の大学院を卒業しています。

日本有数の伝統を誇る東京理科大は、昨年実施された「進路指導教諭が評価する大学ランキング」において、「私立大学で最も研究力が高い大学」に選ばれるなど、国内外問わず、研究力について高く評価 されています。

実就職率ナンバーワンというのも納得の結果です。



【大学別】人気企業への就職ランキング

人気企業への就職ランキング
ではここからは、「人気企業」への就職率が高い大学ランキングを紹介していきます。

そもそも「人気企業」ってどこの会社のことを指すのかというと、こちら。

人気企業

株式会社学情PR TIMESから引用 

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000638.000013485.html

2022年の3月卒業予定の大学4年生、大学院2年生を対象にアンケート調査を行った最新の結果です。

特筆すべき点としては、

  1. コロナ禍で他の総合商社の業績を上回った伊藤忠商事がNo.1
  2. “巣ごもり消費”を牽引する食品メーカーが人気
  3. ステイホームで出版・ゲーム業界がランクアップ
  4. 航空・旅行業界は軒並み順位を下げる
などが挙げられており、コロナの影響を大きく受けた結果となりました。

というわけで、こちらのランキングに載っている人気企業の就職者は、どの大学の出身者が多いのか?

2020年の就職者数をもとに、この中からいくつかの企業を抜粋して、ランキング形式で発表していきます。

第1位|伊藤忠商事への就職者が多い大学ランキング

1位:慶応義塾大 18名
2位:早稲田大  13名
3位:上智大    9名
4位:京都大    7名
大阪大    7名
(以下略)
※2020年採用のデータ(大学通信調べ)

第2位|味の素への就職者が多い大学ランキング

1位:早稲田大  9名
2位:慶応義塾大 8名
3位:大阪大   5名
4位:東京工業大 4名
5位:北海道大  2名
(以下略)
※2020年採用のデータ(大学通信調べ)

第4位|講談社への就職者が多い大学ランキング

1位:早稲田大  9名
2位:宇都宮大  1名
京都大 1名
上智大 1名
東京理科大 1名
(以下略)
※2020年採用のデータ(大学通信調べ)

第5位|資生堂への就職者が多い大学ランキング

1位:慶応義塾大 8名
2位:大阪大   6名
3位:立教大   6名
4位:北海道大  5名
同志社大  5名
立命館大  5名
(以下略)
※2020年採用のデータ(大学通信調べ)

ここまで見ていただいてわかるかと思いますが、人気企業への就職者数は、私立・国立の難関大出身者が上位を独占 しています。

と言っても、難関大に入ることイコール人気企業就職の近道かというと、話はそれほど単純ではありません。

というわけで、こちらをご覧ください。

①自ら考え自ら行動できる
②周囲と協力して問題を解決できる
③情熱を持ち、挑戦を好む
④誠実で、信頼できる
⑤プロ意識を高く保てる
⑥創造性を備えている
⑦グローバルな視点を持つ
⑧コミュニケーション能力が高い

この8つが、一流ホワイト企業が採用時に重要視すると言われている要素です。

これを兼ね備えた学生がいたら、企業にとってはかなり魅力的だ、というのは想像に難くないですよね。

つまり何が言いたいかというと、就職においては学歴以上に、その人自身の人間力・スキルが求められるということ。

人気企業の就職者に、難関大出身者が多いというのは、あくまでも結果論でしかありません。

分かりやすく言うと、困難な大学受験にチャレンジした結果、先ほどの8つの要素のうちの、①・③・⑤を身につけることが出来た。

さらにその後の大学生活でも、サークルや部活動、インターンなどに打ち込んで、ほかの5つの要素も兼ね備えることが出来た。

そんな人材が、難関大出身者に多くいたから、先ほどのようなランキング結果になった、というのが実情。

「高学歴だから」という理由のみで人気企業に就職できた、というわけではない、ということも覚えておきましょう。



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さいごに

さいごに
ここまで、学歴社会と言われる日本において、「学歴が就活にどう影響するか」さまざまな観点から解説してきました。

実就職率では工科系の大学が強かったり、人気企業への就職は有名大学が強かったりすることもあり、「結局、大学って何を基準に選べばいいんだろう…」と迷い始めた人もいるかと思います。

そこで伝えたいことは、「学びたい事を基準に大学を選ぶのか、就職のことを考えて大学を選ぶのか。」など、何を軸にして志望校選びをするかは自分次第だということです。

そこで、志望校選びについてより詳細に知りたいという方は、こちらの記事を参考にしてみてください!

関連記事:やりたい事が見つからない!志望校の選び方を現役早大生が教えます!

関連記事:【大学受験】後悔しない志望校の決め方4選|本気で目指せる志望校を選ぼう!

悔いのない大学生活を送るために、まずは悔いのない受験生活を送ってください!

では、悔いのない受験生活を送るために、志望校という目標が決まったら次にやるべきことは何か。

それは、その目標を達成するための計画を立てることです。

計画の立て方について詳しく紹介している記事もあるので、ぜひ参考にしてみてください!

関連記事:【受験生必見】志望校に合格するための受験計画の立て方を徹底解説!