【大学受験】夏からはじめて合格する具体的勉強法と現実的な厳しさ

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ライバルに差をつけて、志望校合格を手にするには、勉強法が鍵になります。

まずは、受験勉強を始める前に知っておいて欲しいことをこちらから確認してみてください。

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浪人は、伸びないって本当??いいえ、そんなことはありません。

浪人には浪人の勉強の方法があります。やるべきことをやれば、ちゃんと成績を伸ばして合格を手にすることができます。

浪人を決めた人に知って欲しいたった一つのこと
受験 夏
新垣センセイ
こんにちは、センセイプレイスの新垣です!
「受験勉強って夏からはじめても、大学受験に間に合うかな……」

「夏からはじめて合格した人もいるし、受験は夏からでいいかな……」

こういった悩みにお答えします。

受験生のなかには、「受験は夏からが勝負! 」と少し後回し気味 に勉強していて、不安を抱えている人も多いのではないでしょうか。

現役生の場合は、部活などほかにも事情があることですから、無理はありません。

そこで今回は、「夏からはじめて合格する具体的勉強法と現実的な厳しさ」 を紹介していきたいと思います。

ここに紹介している勉強法はあくまで一例であり、これ通りにやったら合格できるという保証は一切ないのでご注意ください。

それでは、いきましょう。


目次


夏から受験勉強をする際の具体的な勉強方法

受験 夏
まずは、夏から受験勉強をする際の具体的な勉強方法をご紹介します。

まず、過去問に目を通す

受験 夏
夏から志望校を目指す場合、まずは過去問に目を通すことから始めましょう。

「過去問なんか見たって何もわからない。無意味なんじゃ…?」

そんな声が聞こえてきそうですが、まずは騙されたと思って、とにかく目を通してみることをオススメします。

そのメリットとしては、一般的には以下のようなものが挙げられます。

  • 出題傾向がわかる(例:国語では漢文は出題されない等)
  • 大問がいくつあるかや、全体的な問題数がわかる
  • 解答形式がマークか記述かわかる

しかし、それだけでは十分ではありません。

最も重要なことは、自分が「いかに実力不足か」という現実を知り、それをしかと受け止めることです。

「知っている英単語がほぼ皆無だった…」
「試しに解いてみたけど、全問不正解だった…」
現実は非情です。

当たり前のように、そんな結果が突きつけられることでしょう。

でも、それでいいんです。

この時点で、スラスラ解ける必要はまったくありません。

今はただ、敵を知り、己を知ることに徹しましょう。

己の無力さを知ればこそ、自分は大変な努力をしなくてはならない、というリアリティを得られるのです。

「己の不出来を知って初めて本気になれる」

つまりはそういうことです。

目指すべき山の高さ、ラスボスの強さを知らないままの勉強には、何の説得力もありません。

だから、最初に過去問を見ておく必要があるのです!

2000時間勉強する


夏からから志望校合格を目指す場合、一つの目安として、“2000時間”が必要と言われています。

過去問を解いたあとなら、「確かにそうかも」と納得できる数字でしょう。

ただ、勘違いしないで欲しいのは、2000時間はあくまでも“最低ライン”という点。

基本的には、2500~3000時間程度覚悟しておくことをオススメします。

ちなみに、年間2000時間を確保したい場合、

「1日10時間勉強なら200日」
「1日8時間勉強なら250日」
が必要となります。

これは浪人生ならば十分確保できるでしょうが、現役生にとってはかなり困難です。

したがって、現役生は、少しずつでも受験対策を開始しておくのがベターです。

具体的には、受験レベルの参考書で定期試験の勉強をしてみるなど、ちょっとした工夫でOKです。

受験本番を見据えながら普段の授業や定期試験と向き合うだけで、密かにモチベーションと基礎学力が向上し、すんなりと受験モードに突入できます。

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勉強時間の半分を復習にあてる

しっかりと成果を上げている受験生に共通しているのは、「絶えず復習を行い、確実に知識の定着ができている」という点です。

反対に、勉強しているのに成果を出せていない受験生は、復習がおろそかになっている可能性が大です。

たとえば、参考書を一周し終えた段階で、 「よっしゃ!隅々まで完ぺきに内容を暗記できたぞ!」なんて人はほとんどいませんよね。いたらすごいです。

参考書を一周しただけじゃ、完璧にならないのは当たり前。

復習せずに勉強を進めていくのは、底のないバケツに水を注ぎ続けるのと同じです。

せっかく注がれた知識もあとからあとからこぼれ落ちてしまいます。

そこで、まずはバケツの穴をふさぎましょう。

参考書をモノにできるまで、何周も繰り返していくのです。

僕の場合は、一冊の参考書を3周ほど回した時点で、「ようやくモノになってきたな」と実感できるレベルでした。

僕は仕事柄、今まで数多くの受験生を見てきましたが、この3周というのは、おそらく一つの目安になると思います。

そしてもちろん、3周を終えて知識がモノになったとしても、時間がたてば記憶は風化してしまうので、その後の定期的な復習も必須となってきます。

復習>>>前に進む

知識の定着をさせたいなら、自然とこうした図式が生まれ、勉強時間の半分は復習にあてる、という学習スタイルになるでしょう。

完ぺき主義に陥らない

これは受験生あるあるです。

ほとんど全ての人が、無意識的にこの罠に陥っています。

例えば、「単語帳を使った英単語暗記」を例にとって説明してみましょう。

単語帳をやるからには、一冊完ぺきに覚えなくてはならない、と考える→主な意味だけでなく、派生語や類義語や綴りまで覚えようとする→一つの単語なのに、やることが多すぎる→でも、やると決めたから頑張る→全く学習が進まない→挫折する
読者の皆さんは、こんな状況に陥った経験はありませんか?

ちなみに、僕はあります(笑)

要するに、初心者がいきなり完ぺきを目指すと、絶対に長続きしないのです。

どうがんばっても完ぺきとは程遠い自分に嫌気が差し、そのうち絶望しか感じなくなります。

そこで、最初は60%くらい覚えられればいいんだ!くらいのマインドに切り替えて、まずはとにかく一周することを目指しましょう。

単語帳ならひとまず、「メインの意味だけをパッと思い出せる」ことをゴールに設定し、できるだけスピーディに終わらせることをおススメします。

そして、まだ記憶の新しいうちに、2周、3周と復習を重ねて知識を定着させる。

派生語や類義語は、余裕があれば覚える、くらいでOKです!

余談ですが、僕の知人には、

「同じ女性に十回以上告白して付き合うことに成功し、結婚に至った」

という男がいます。

究極的には、受験勉強もそれと同じ意識でいいんだと思います。

最初は玉砕覚悟。

ダメもとでいいから、とにかくやると決めたことを終わらせる。

なかなか知識が定着できなくても、何度もアタックして、いずれモノにする。

それくらいでOKです。最終的に完ぺきになればいいんです!

継続のカギは「受験のゲーム化」

マリオにドラクエ、白猫やモンスト、ポケモン、モンスターハンターなど、古今東西の大ヒットゲームには必ず、以下のような「人を熱中させる仕組み」が存在しています。

[大ヒットゲームに共通するプレイヤーを熱中させる仕組み]

  • はじめはチュートリアルなので、かんたんにクリアできる
  • その後は、適切なレベルの目標がどんどん与えられるので、次に何をすればいいのかで迷うことがない
  • 短期間で負荷を感じすぎずに成長でき、幸福感を得やすい

逆に言うと、上記のポイントを全て無視すれば、あっという間にクソゲーが完成するわけです。

志望校合格のための2000時間を確保するには、何と言っても学習の“継続”が必要不可欠です。

そこで、ゲームに熱中する仕組みを勉強に当てはめて、勉強廃人になることを目指しましょう。

勉強に身が入らない受験生は、自らの受験勉強をわざわざクソゲー化しているので、勉強がつまらなくなっているんです。

例えば、

  • チュートリアルの段階で、クリアが難しい目標を設けている
  • その後も、不適切なレベルの目標が不定期に与えられるだけなので、次に何をすればいいのか、常に途方に暮れてしまう
  • 負荷を感じるわりに成長ができず、辛さばかりが積み重なっていく

といったタブーを冒しまくっているのです。

それでは、勉強が楽しくなるはずがありません。

受験勉強にハマりたいなら、人気ゲームの共通点を日々の学習に取り入れていきましょう。

具体的には、日々、以下のサイクルを意識して机に向かうのがオススメです。

受験のゲーム化サイクル図

上図のサイクルが上手く回ると、「受験のゲーム化」現象が起きます。

敵を倒して経験値を稼ぎ、どんどん自分をレベルUPさせていく過程で、「もっと強い敵と戦いたい!」(= より高度な内容の勉強がしたい)と自然に思うようになっていくはずです。

この場合、中ボスが模試、ラスボスが受験本番(または過去問)、といったところでしょうか。

「受験のゲーム化」を目指す場合、特に重要なのは①です。

目標が高すぎるとすぐにやる気を失ってしまうので、自分に負荷をかけすぎないように配慮しましょう。

ほどよい学習目標の、“ほどよい”というところがミソです。

たとえるなら、自分が主人公のロールプレイングゲームを、自分でプログラミングしながらプレイするイメージですね!

自分がハマれるゲームバランスを上手に調整して、日々の勉強を進めていきましょう。

「自分=ゲームプログラマー=プレイヤー」

この図式を頭に叩き込んで日々を過ごし、独力で学んでいく「受験ゲーマー」になれれば、志望校合格は目の前です!

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「受験は夏から」という人の受験生活はだいぶ厳しい

受験 夏
しかし、結論からいえば、「大学受験は夏からでいいや」という考えを持つ人は、大学受験においてかなり厳しい戦いを強いられることになるでしょう。

たしかに、ネットには「夏からはじめて〇〇大学に現役合格!」のような華々しい合格体験記や勉強法が散らばっています。

しかし、今回主張したいのは「受験は夏から」と言っている人は、大半の場合きびしい受験生活を強いられるということです。

その理由はなぜか。

いくつかの根拠をもとに、解説していきたいと思います。

①また違う言い訳で先送りする可能性が高いから

「受験勉強は夏から……」と言っている人は、なにかまた別の言い訳ができたときに、それを理由に受験勉強を避ける可能性が高いでしょう。

1度言い訳をして逃げると、逃げなれてしまい、逃げやすい人になります。

あげくの果てに、現役時代がだめなら浪人して頑張ろうなどと思い始めるかもしれません。

できる人は、部活やアルバイトなどで時間がない時期でも、残された時間を使って少しずつ、当たり前のように勉強しています。

そんななか、忙しいという理由をつけて勉強から逃げていては、かなり遅れをとってしまいます。

逃げ癖がつかないようにしてください!

②夏から受験勉強をはじめた体験談は、合格できた人しか書いていないという事実

夏から受験勉強をはじめて合格したという体験談は、たしかに多くあります。

しかし、合格体験記というのは合格した人しか書きません。

実際に夏から受験勉強をはじめた場合、どれだけの人が合格できるのかはわかりません。

また、ぼくは決して多くはないと思います。

公立高校などでは、秋にある文化祭までも高3生が参加することがありますが、そのような高校では浪人をはじめから視野に入れて受験をする人が多いそうです。

逆に、夏から受験勉強をはじめて合格したという人は進学校に通っていた人が多いでしょう。

進学校に通っていた人は、普段の試験勉強などで基礎学力を身につけており、受験勉強としての勉強をはじめたのが遅かっただけだというパターンが多いです。

誰しもが夏から受験勉強をはじめて、上手くいくわけではないということを忘れないでください!

③強豪校の部活に所属しているなど、どうしても後回しにする理由がないと追い込みが効かないから

夏から受験勉強をはじめて合格している人の中には、強豪校で部活をやっていた人が多くいます。

強豪校で部活に専念していたような人は努力が当たり前になっている人が多いです。

努力が当たり前になっている人は、夏からの受験勉強になったとしても、追い込みが効く人が多いです。

さらに、強豪校の部活にいる人ほど、すきま時間の大切さをよくわかっていて、すきま時間を有効に使えている人が多いです。

例えば、通学時間などでしっかり英単語を覚えたりしているので、いざ学習に取り組むことになった際に、楽に学習を進めることができます。

そうでなくとも、定期試験など、普段の勉強を大切にしているので、まとまった時間は夏からしか取れなくても普段の学習をしっかりしているでしょう。

一方で、特に理由もないのに受験勉強を夏に後回しにする人は、努力が習慣になっていないし、すきま時間の使い方も身についていないので、追い込みをすることが難しくなります。

しっかり、早い段階から勉強するようにしてください!



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受験勉強を始めるべきときは、今この瞬間

受験 夏
受験勉強をいつはじめようか悩んでいる人は、今この瞬間から始めるべきです。

とは言っても、今すぐに1日10時間やれなどと言っているわけではありません。

学校行事や部活動などがあるうちはそのような勉強をすることは困難でしょう。

しかし、毎日すきま時間に英単語を見たり、その日の授業の復習をするなど、時間が短くても続けられることはあると思います。

小さな学習の積み重ねが、本格的に受験勉強をする際に大きな差となって出てきます。

勉強の習慣と基礎的な学力をつけるのは、いつからやっても早すぎることは絶対にないです。

できるなら今すぐに受験勉強を始めるようにしましょう!