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ライバルに差をつけて、志望校合格を手にするには、勉強法が鍵になります。
まずは、受験勉強を始める前に知っておいて欲しいことをこちらから確認してみてください。
あと一年頑張ることを決めたキミへ
浪人は、伸びないって本当??いいえ、そんなことはありません。
浪人には浪人の勉強の方法があります。やるべきことをやれば、ちゃんと成績を伸ばして合格を手にすることができます。

いつまでに、どんなことを勉強すればいいんだろう?
偏差値30から早稲田に合格することは可能なの?
このような悩みを抱えている受験生も多いのではないでしょうか。
たしかに、偏差値30から早稲田に合格することは難しいです。
しかし、それは不可能ではありません。
今回の記事では、E判定どころか、ほとんど学習量ゼロの受験生が1年で早稲田大学への逆転合格を目指すために必要な知識を徹底解説します!
僕自身が独学主体で早稲田に合格した経験、塾講師として少なからぬ数の受験生を指導してきた経験、そしてセンプレ創業者・馬場祐平がかつて著した受験本「受験はゲーム!」の出版をサポートした経験などたくさんの経験をしてきました。
今回は、それらを通じて自分が得たノウハウ全てを本記事に詰め込みました。
かなりの文量があり、読了には時間がかかるかもしれませんが、興味を惹かれた方は、ぜひ気合を入れて読んでみてください。後悔させない自信はあります。
それでは、いってみましょう!!
目次
早稲田大学に合格するための5つの戦略

独学主体で早稲田に合格した受験生、成長の早い受験生に共通する習慣などを5つの戦略としてまとめてみました。
- まず、過去問に目を通す
- 2000時間勉強する
- 勉強時間の半分を復習にあてる
- 完璧主義に陥らない
- 継続の鍵は「受験のゲーム化」
まず、過去問に目を通す
学習量ゼロから早稲田を目指す場合、まずは過去問に目を通すことから始めましょう。
「過去問なんか見たって何もわからない。無意味なんじゃ…?」
そんな声が聞こえてきそうですが、まずは騙されたと思って、とにかく目を通してみることをオススメします。
そのメリットとしては、一般的には以下のようなものが挙げられます。
・出題傾向がわかる(例:国語では漢文は出題されない等)
・大問がいくつあるかや、全体的な問題数がわかる
・解答形式がマークか記述かわかる
しかし、それだけでは十分ではありません。
最も重要なことは、
自分が「いかに実力不足か」という現実を知り、それをしかと受け止めることです。
「知っている英単語がほぼ皆無だった…」
「試しに解いてみたけど、全問不正解だった…」
現実は非情です。当たり前のように、そんな結果が突きつけられることでしょう。
でも、それでいいんです。
この時点で、スラスラ解ける必要はまったくありません。
今はただ、敵を知り、己を知ることに徹しましょう。己の無力さを知ればこそ、自分は大変な努力をしなくてはならない、というリアリティを得られるのです。
「己の不出来を知って初めて本気になれる」
つまりはそういうことです。
目指すべき山の高さ、ラスボスの強さを知らないままの勉強には、何の説得力もありません。
だから、最初に過去問を見ておく必要があるのです!
関連記事:【今すぐにやれ】大学受験における過去問の使い方を徹底解説!
2000時間勉強する
学習量ゼロ地点から早稲田合格を目指す場合、一つの目安として、“2000時間”が必要と言われています。
過去問を解いたあとなら、「確かにそうかも」と納得できる数字でしょう。
ただ、勘違いしないで欲しいのは、2000時間はあくまでも“最低ライン”という点。
基本的には、2500~3000時間程度覚悟しておくことをオススメします。
ちなみに、年間2000時間を確保したい場合、
「1日10時間勉強なら200日」
「1日8時間勉強なら250日」
が必要となります。
これは浪人生ならば十分確保できるでしょうが、現役生にとってはかなり困難です。
したがって、現役生は1~2年のうちから、少しずつでも受験対策を開始しておくのがベターです。
具体的には、受験レベルの参考書で定期試験の勉強をしてみるなど、ちょっとした工夫でOKです。
受験本番を見据えながら普段の授業や定期試験と向き合うだけで、密かにモチベーションと基礎学力が向上し、すんなりと受験モードに突入できます。
関連記事:【必見】早稲田へ合格するための勉強時間はどれくらい必要なのか?
勉強時間の半分を復習にあてる
しっかりと成果を上げている受験生に共通しているのは、「絶えず復習を行い、確実に知識の定着ができている」という点です。
反対に、勉強しているのに成果を出せていない受験生は、復習がおろそかになっている可能性が大です。
たとえば、参考書を一周し終えた段階で、 「よっしゃ!隅々まで完ぺきに内容を暗記できたぞ!」なんて人はほとんどいませんよね。いたらすごいです。
参考書を一周しただけじゃ、完璧にならないのは当たり前。復習せずに勉強を進めていくのは、底のないバケツに水を注ぎ続けるのと同じです。
せっかく注がれた知識もあとからあとからこぼれ落ちてしまいます。
そこで、まずはバケツの穴をふさぎましょう。
参考書をモノにできるまで、何周も繰り返していくのです。
僕の場合は、一冊の参考書を3周ほど回した時点で、「ようやくモノになってきたな」と実感できるレベルでした。
僕は仕事柄、今まで数多くの受験生を見てきましたが、この3周というのは、おそらく一つの目安になると思います。
そしてもちろん、3周を終えて知識がモノになったとしても、時間がたてば記憶は風化してしまうので、その後の定期的な復習も必須となってきます。
復習>>>前に進む
知識の定着をさせたいなら、自然とこうした図式が生まれ、勉強時間の半分は復習にあてる、という学習スタイルになるでしょう。
完ぺき主義に陥らない
これは受験生あるあるです。
ほとんど全ての人が、無意識的にこの罠に陥っています。
例えば、「単語帳を使った英単語暗記」を例にとって説明してみましょう。
単語帳をやるからには、一冊完ぺきに覚えなくてはならない、と考える
→主な意味だけでなく、派生語や類義語や綴りまで覚えようとする
→一つの単語なのに、やることが多すぎる
→でも、やると決めたから頑張る
→全く学習が進まない
→挫折する
読者の皆さんは、こんな状況に陥った経験はありませんか?
ちなみに、僕は何回もあります(笑)
要するに、初心者がいきなり完ぺきを目指すと、絶対に長続きしないのです。
どうがんばっても完ぺきとは程遠い自分に嫌気が差し、そのうち絶望しか感じなくなります。
そこで、最初は60%くらい覚えられればいいんだ!くらいのマインドに切り替えて、まずはとにかく一周することを目指しましょう。
単語帳ならひとまず、「メインの意味だけをパッと思い出せる」ことをゴールに設定し、できるだけスピーディに終わらせることをおススメします。
そして、まだ記憶の新しいうちに、2周、3周と復習を重ねて知識を定着させる。
派生語や類義語は、余裕があれば覚える、くらいでOKです!
加えて、早稲田受験の場合、記述形式の出題はごく少数なので、そもそも英単語の綴りを覚えること自体必須ではありません。
余談ですが、僕の知人には、
「同じ女性に十回以上告白して付き合うことに成功し、結婚に至った」
という男がいます。
究極的には、受験勉強もそれと同じ意識でいいんだと思います。
最初は玉砕覚悟。
ダメもとでいいから、とにかくやると決めたことを終わらせる。
なかなか知識が定着できなくても、何度もアタックして、いずれモノにする。
それくらいでOKです。最終的に完ぺきになればいいんです!
継続のカギは「受験のゲーム化」
マリオにドラクエ、白猫やモンスト、ポケモン、モンスターハンターなど、古今東西の大ヒットゲームには必ず、以下のような「人を熱中させる仕組み」が存在しています。
[大ヒットゲームに共通するプレイヤーを熱中させる仕組み]
- はじめはチュートリアルなので、かんたんにクリアできる
- その後は、適切なレベルの目標がどんどん与えられるので、次に何をすればいいのかで迷うことがない
- 短期間で負荷を感じすぎずに成長でき、幸福感を得やすい
逆に言うと、上記のポイントを全て無視すれば、あっという間にクソゲーが完成するわけです。
早稲田合格のための2000時間を確保するには、何と言っても学習の“継続”が必要不可欠です。
そこで、ゲームに熱中する仕組みを勉強に当てはめて、勉強廃人になることを目指しましょう。
勉強に身が入らない受験生は、自らの受験勉強をわざわざクソゲー化しているので、勉強がつまらなくなっているんです。
例えば、
・チュートリアルの段階で、クリアが難しい目標を設けている
・その後も、不適切なレベルの目標が不定期に与えられるだけなので、次に何をすればいいのか、常に途方に暮れてしまう
・負荷を感じるわりに成長ができず、辛さばかりが積み重なっていく
といったタブーを冒しまくっているのです。
それでは、勉強が楽しくなるはずがありません。
受験勉強にハマりたいなら、人気ゲームの共通点を日々の学習に取り入れていきましょう。
具体的には、日々、以下のサイクルを意識して机に向かうのがオススメです。

上図のサイクルが上手く回ると、「受験のゲーム化」現象が起きます。
敵を倒して経験値を稼ぎ、どんどん自分をレベルUPさせていく過程で、「もっと強い敵と戦いたい!」(= より高度な内容の勉強がしたい)と自然に思うようになっていくはずです。
この場合、中ボスが模試、ラスボスが受験本番(または過去問)、といったところでしょうか。
「受験のゲーム化」を目指す場合、特に重要なのは①です。
目標が高すぎるとすぐにやる気を失ってしまうので、自分に負荷をかけすぎないように配慮しましょう。
ほどよい学習目標の、“ほどよい”というところがミソです。
たとえるなら、自分が主人公のロールプレイングゲームを、自分でプログラミングしながらプレイするイメージですね!
自分がハマれるゲームバランスを上手に調整して、日々の勉強を進めていきましょう。
「自分=ゲームプログラマー=プレイヤー」
この図式を頭に叩き込んで日々を過ごし、独力で学んでいく「受験ゲーマー」になれれば、志望校合格は目の前です!
関連記事:早稲田大学受験に独学を選んだ理由と、僕があの時必要だった予備校

どの科目を優先的に学習すべきか?

受験勉強に使える時間には、限りがあるので、ある程度わりきって優先順位をつけていく必要があります。
科目優先度は「英語>現代文>社会>古文>漢文」
実際に受験勉強を開始するにあたって、まず知っておきたいのが、それぞれの科目の“特徴”です。
これを把握しておけば、「どの科目を優先的に学習すべきか」が一発でわかります。
そこで、各科目を4つの評価軸でレビューし、その特徴を明らかにしてみました。
詳細は以下の通りです。
【各項目の説明】
「配点」:☆が多いほど入試における配点が高い
「必要時間」:☆が多いほど学習時間がかかる
「伸びやすさ」:☆が多いほど成績が伸びやすい
「向き不向き」:☆が多いほど向き不向きがない
※主観的な部分が少々混じっているかもしれないので、その辺は各自差し引いて考慮してください。

各科目の特徴が明らかになったところで、早速情報を整理してみましょう。
当然ですが、「配点が高く、学習に時間がかかる」という科目を優先的に勉強するべきなので、優先順位は以下のような格付けとなります。
英語>現代文>社会>古文>漢文
英語の優先度ナンバーワンに異論はないと思いますが、現代文が二番手にくるのは賛否両論あるかもしれません。
早稲田を目指す場合、文系最高レベルの受験生と3教科のガチンコ勝負をすることになります。
なので多少の得手不得手はあっても、最終的にはどの教科も安定して点数をとれるようになっていないと厳しいのですが、現代文には、配点が高いのに、安定して成績を伸ばしにくいという厄介な特性があります。
そういった事情から、現代文は早い段階で優先的に対策をとる必要があるため、優先順位も英語についで2番目に置いているのです。
政経受験は逆転合格に有利?
「社会で政経を選択すれば、受験が楽になる」
読者の皆さんも、一度くらいはそんな話を耳に挟んだことがあるかもしれません。
事実、日本史または世界史を選択した場合、
- 時代ごとの大まかな流れを把握する
- 一問一答的な知識を、流れと関連づけて記憶する
- 問題演習
- 過去問を解く
という4つの工程が基本となりますが、政経は違います。
上記の【STEP1】にあたる作業が不要になる上、総体的な暗記量が少ない、という大きなメリットがあります。
要するに、日本史・世界史に比べて大幅に学習量が少ないため、短期間で成績を伸ばしやすいのです。
学習効率のみを考慮した場合、最もお得で逆転合格向きなのが「政経」と言えるでしょう。
ただし、当然ながらデメリットもあります。
もっとも大きなデメリットは、「受験できる学部が限定される」という点です。
早稲田の場合、2021年度時点だと、
政経学部/商学部/法学部/教育学部
のみが政経受験可能です。
この中に受験したい学部がなければ、政経を勉強する意味がないので注意が必要です。
また、慶應や上智はそもそも政経受験が不可能なので、併願を考えている場合は選択肢から外さざるを得ません。
加えて、政治・経済に興味がないという人も、当然政経選択はオススメできません。
「効率的だから」という理由だけで選んでしまうと、モチベーションが続かず、あとで必ず痛い目を見るでしょう。

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科目別・勉強の進め方まとめ

初学者向けに、各科目の勉強の進め方をまとめてみました。
一つの目安として参考にしていただければと思います。
英語学習の流れ
早稲田入試の英語では、細かな文法知識はあまり必要とされません。
そのぶん出題されるのは長文読解の問題です。まずは長文読解の力を伸ばしていきましょう。
では、どうすれば長文読解力を習得できるのでしょうか?
答えは簡単です。
受験レベルの「長文読解力」を因数分解すると、その要素として出てくるのは、
① 単語力・熟語力
② 長文読解のための英文法(基礎的な文法事項)
の二つです。
したがって、これらを身につけたあとは受験レベルの英語長文をどんどん読みこなして、読解の精度とスピードを上げていきましょう。
英語学習の流れをまとめると、以下のようになります。
- 中学英語を復習する ※確実に身についているなら飛ばして可
- 単語力・熟語力を鍛える
- 長文読解のための英文法を学ぶ
- 受験レベルの英文に慣れる
- 読解の精度とスピードを上げる
- 過去問を解く
英語の勉強法や参考書プランについては、以下の記事も参考にしてみてください。
関連記事:早稲田に逆転合格するための英語勉強法|大学受験の最重要科目!
関連記事:【2021最新版】おすすめの英語参考書リスト|偏差値80超え経験者が厳選!
現代文学習の流れ
「現代文の成績が伸び悩んでいます…」
受験生からしばしばこうした相談を受けますが、その際、「どうやって設問を解いてるの?」と訊ねると、
「フィーリングで解いている」
という答えが返ってくることが多いです。
しかし、フィーリングで解いてるのでは、いつまで経っても安定して高得点を取ることは不可能です。
現代文の勉強は、「明確な根拠を持って、設問に解答できるようになる」ことを目標にして進めていきましょう。
要するに、“解答力”を身につけることがゴールなのです。
では、「明確な根拠を持って、設問に解答できるようになる」レベルに到達するには、一体どんな力を身につければいいのでしょうか。
先の英語の要領で、現代文の読解能力を因数分解してみると、
① 語彙力(漢字、評論文に頻出する語句の知識)
② 読解力(論理展開や文構造の把握)
③ 解答力(設問のパターン理解と、具体的な解答テクニック)
という三つの要素を導き出すことができます。
①と②の力がついて初めて、③に辿り着ける、というイメージです。
つまり、現代文の学習は以下のようなSTEPをたどることなります。
- 語彙力を鍛える
- 読解力を鍛える
- 解答力を鍛える
- 過去問を解く
早稲田への参考書プランについては、次の記事を参考にしてみてください。
関連記事:早稲田に逆転合格するための現代文参考書リスト|現代文でライバルと差をつける!
古文学習の流れ
入試に出題される古文はどれも、約千年前に書かれたものです。
いくら同じ日本語とは言え、千年前と今とでは使われる単語も文法も大きく異なるため、基本的には「外国語学習」とほとんど大差ありません。
したがって、古文の学習は、英文読解力養成と同様のSTEPが適用できます。
ただし、唯一英語と違うのが、“古文常識”の把握が必須になる点です。
たとえば千年前の日本は、“通い婚”という、
「夫婦が同居せず、夫が妻の住まいをときどき訪ねる」
という結婚スタイルが当たり前でした。
こうした背景知識が抜けていると、仮に古文読解ができても、「何のこっちゃ!?」となってしまう可能性が大なので、事前に知っておく必要があるのです。
以上の点をまとめると、下記の学習STEPが目安となります。
- 古文常識を知る
- 単語力を鍛える
- 古典文法を学ぶ
- 古文読解力を鍛える
- 過去問を解く
古文の勉強法や参考書プランについては、以下の記事も参考にしてみてください。
関連記事:早稲田大学に逆転合格するための古文勉強法|0点からでも大丈夫!
関連記事:早稲田逆転合格のための古文参考書リスト|古文を読むのが楽しくなる!
漢文学習の流れ
漢文は、古典と同様の学習STEPが適用できます。
基本的には、古典単語に相当する「漢字」、古典文法に相当する「句法」(反語・否定・受身など)を覚えたのちに読解問題に入る、という流れが王道でしょう。
なお、漢文の句法は基礎的な古典文法の知識があったほうが覚えやすいので、漢文は必ず古文のあとに学習しましょう。
具体的には、下記STEPを参考に勉強を進めてみてください。
- 漢字を覚える
- 句法を覚える
- 問題演習
- 過去問を解く
漢文の参考書プランについては、次の記事を参考にしてみてください。
関連記事:早稲田の漢文を極めるための参考書と勉強法|一点も落としたくない!
日本史学習の流れ
(2-2)の項でも記しましたが、日本史の場合、以下の学習STEPが基本となります。
- 時代ごとの大まかな流れを把握する
- 一問一答的な知識を、流れと関連づけて記憶する
- 問題演習
- 過去問を解く
日本史の参考書プランについては、次の記事を参考にしてみてください。
関連記事:徹底検証!偏差値40から早稲田逆転合格への参考書リスト:日本史編
世界史学習の流れ
世界史学習の流れは、上記の日本史の学習とほぼ同じで、
- 時代ごとの大まかな流れを把握する
- 一問一答的な知識を、流れと関連づけて記憶する
- 問題演習
- 過去問を解く
という流れになります。
ただ、世界史はこれに加えて、年代順のつながりの「タテの流れ」や、同時代の他の国とのつながりのような「ヨコの流れ」を覚えるのが重要になってきます。
日本史は一つ一つの出来事を細かく深く聞かれるので、それとは対照的です。
世界史の参考書プランについては、次の記事を参考にしてみてください。
関連記事:早稲田に逆転合格するための世界史参考書リスト|偏差値40からでも大丈夫!
政経学習の流れ
政経は先述の通り、日本史・世界史に比べて学習の流れが単純化されるため、以下の3STEPを終えれば、入試レベルに到達できます。
- 科目の全体像を掴みつつ、基本用語を暗記
- 問題演習
- 過去問を解く
政経の参考書プランについては、次の記事を参考にしてみてください。
関連記事:徹底検証!偏差値40から早稲田逆転合格への参考書リスト:政治経済編
学部別対策
早稲田受験の場合、各学部ごとに特徴的な英語問題が出題されるため、最後の仕上げとして、学部別の対策を行う必要があります。
具体的な出題傾向は、以下の通りです。
・政経:英作文、整序問題
・法:英作文、正誤問題
・社学/人科:正誤問題
・商/文/文構:会話問題
・教育:特になし
学部別対策の具体的な勉強法と参考書プランは、次の記事を参考にしてみてください。
関連記事:【早稲田対策】2021年度入試を科目別に徹底解説!
- 高2・勉強時間0、偏差値40台からの早稲田逆転合格体験記【逆転合格のリアルを知ろう!】
- 高1・高2からの難関大合格戦略【難関大に合格するために!】
- 受験勉強をこれから始める人が読む記事【受験勉強のはじめの一歩】
- 定期試験はできるのに、模試ができない理由【模試になると点が取れないというキミへ】
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時期別学習スケジュール

早稲田合格のために、「何をいつまでに実行するのがベストか」というスケジュールの目安について記していきます。
※受験本番まで残り一年の場合を想定した内容となっています。
マイルストーンの設定
早稲田合格までの学習計画を立てるにあたって最も重要なのが、“マイルストーン”の設定です。
マイルストーンとは、「スケジュール上で特に重要な節目」のことで、“中間目標”みたいなものです。
先述した受験のゲーム化とも関係してくるのですが、中間目標をうまいこと設定できればモチベーションの維持が楽になっていきます。
たとえば、山登りをしているところをイメージしてみてください。
登山道にはふつう、「頂上まであと〇km」という道しるべが折々に立てられていますが、もしもそうした目安が一つもなかったら、言いようのない不安に襲われてしまうのではないでしょうか。
人間は、自分の現在地点とゴールまでの残りの距離がわかっていなければ、安心して前に進めないのです。
そしてこれは、受験においても同様のことが言えます。
初学者が、いきなり「早稲田合格」という壮大な目標を掲げた場合、ゴールまでの道しるべが何一つとしてなかったら、きっと不安だらけでやる気を失ってしまうでしょう。
そこでまずは、
「8月末までに過去問で5割の正解率を出す」
「11月末までに過去問で合格最低点を出す」
などの中間目標を設けておき、
「自分が合格に向かって正しく前進できているか」
を常時確認できるようにしておきましょう。
マイルストーンは、自分が不安になったり道に迷ったりしないよう、「学習の道しるべを設けておく」というイメージです。
4~5月「英語の基礎を完成」
勉強をはじめて最初に立てるべきマイルストーンは、「英語の基礎を完成」させることです。
ゼロ地点からの勉強なので、始めは学習習慣を身につけること自体に苦闘するでしょうが、スタートの時点でしっかりそれをクリアできれば、周りに大きな差をつけることができます。
とりあえず、5月末までに英語の基礎が出来上がれば安心でしょう。
~5月末時点の学習進度の目安~
各科目について、下記STEPまでの終了を目指しましょう。
英語:【STEP3】長文読解のための英文法を学ぶ
現代文:【STEP2】読解力を鍛える
日本史/世界史:【STEP1】時代ごとの大まかな流れを把握する
政経:【STEP1】科目の全体像を掴みつつ、基本用語を暗記
関連記事:早稲田に逆転合格するための英語勉強法|大学受験の最重要科目!
6~8月「過去問で5割の正答率を出す」
早稲田受験の場合、大まかに言えば、本番で7割得点できればほぼ間違いなく合格できます。
従って、8月末までに「過去問で5割の正解率を出す」ことができていれば、かなり安心して本番を迎えられるでしょう。
現役生の場合は夏休みを挟むため、この時期に可能な限り勉強時間を確保し、少なくとも大きな得点源となる英語・現代文・社会については学習範囲を終えておきましょう。
~8月末時点の学習進度の目安~
各科目について、下記STEPまでの終了を目指しましょう。
英語:【STEP6】過去問を解く
現代文:【STEP4】過去問を解く
日本史/世界史:【STEP4】過去問を解く
政経:【STEP3】過去問を解く
9~11月「過去問で合格最低点を出す」
8月末に解いた過去問の結果を自分なりに分析し、英語・現代文・社会の弱点強化を図りつつ、まだ未着手だった古文・漢文をこの期間内に終了させましょう。
そして、最後は再び過去問にチャレンジ!
徹底した復習でしっかり知識が定着できていれば、この時点で合格最低点を上回ることも夢ではありません。
~11月末時点の学習進度の目安~
各科目について、下記STEPまでの終了を目指しましょう。
英語:弱点教科と学部別対策
現代文/社会:弱点強化
古文:【STEP5】過去問を解く
漢文:【STEP4】過去問を解く
関連記事:【早稲田の英語】過去問演習が合否を分ける!現役早大生が徹底解説
12~1月「予備期間」
順調に学習が進んでいれば、試験本番までのこの2カ月は丸々自由に使うことができます。
この期間は、復習と弱点強化を継続しつつ、+αでやりたい問題集や参考書があれば、無理のない範囲で実行に移しましょう。
体調管理を含め、最後まで気を緩めることなく、ベストな状態で試験当日を迎えましょう!
関連記事:【大学受験】本番で実力を発揮するための最強メンタル調整術
まとめ

ここまで読んでくださった受験生の皆さん、どうもありがとうございます!
これだけ長い文章を読破するほど受験に対するガッツがあれば、きっと未来は明るいはずです。
その点に関しては、胸を張ってください。
加えて、もう一点お伝えしたいのは、ここに書き記した早稲田合格までのアプローチは、一つの“型”でしかないという点です。
言うなれば、武道の「守破離」における「守」の部分です。
念のため、守破離を知らない人のために解説しておくと、
守破離とは、「剣道や茶道などで、修業における段階を示したもの」で、
「守」は師や流派の教え、型、技を忠実に守り、確実に身につける段階。
「破」は他の師や流派の教えからも良いものを取り入れ、心技を発展させる段階。
「離」は一つの流派から離れ、独自の新しいものを生み出し確立させる段階。(小学館「デジタル大辞泉」より)
を意味します。
守破離は大抵のものごとに適用でき、受験の道に対してもまた然りです。
だから、最初のうちは、この記事の内容を愚直に実行するのが吉でしょう。
でも、日々勉強をがんばるうちに自分なりの創意工夫が生まれたら、それを積極的に織り交ぜていくことをオススメします。
つまりは、「守」→「破」→「離」を常に意識し、学習計画のブラッシュアップを怠らないで欲しい、ということです。
それこそが、合格までの距離を縮める最も冴えたやり方です。
僕は、腹の底からそう思っています。
それでは、悔いなき受験ライフを!!!!