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「文構の過去問を解いてみたけど、全然歯が立たなかった…」
「文構に合格するためにはどんな対策をすればいいんだろう?」
こんな悩み・疑問を抱えている受験生も多いのではないでしょうか?
早稲田大学の文化構想学部、通称文構の入試は例年2月12日と、早稲田大学の入試の中では最も早く、MARCHを受験した人も併願することが多いため、競走倍率の高い入試です。
そんな文構の合格を勝ち取りたいけれども、過去問が全然解けずに、不安になっている人も多いのでは無いでしょうか?
今回はそんな皆さんに、現役の文化構想学部の学生に聞いた、文構に合格するための受験対策を紹介していきます!
目次
早稲田の文化構想学部合格のための基礎知識を得よう
まずは受験合格には欠かせない、早稲田の文化構想学部の基礎知識を紹介していきます。
出願期間・受験日程などは、公式HPの入試情報を確認しておきましょう!
偏差値
河合塾のデータによると、
となっています。
入試の方式によって少し差はありますが、教育学部、慶應の文学部と並んで、文学系統の中で最も偏差値が高い学部 のひとつとなっています。
私立大学の入試の中でも非常に高いレベルが求められていると言えるでしょう。
倍率
偏差値が高いことは分かりましたが、倍率はどの位でしょうか?
一般入試の場合、
2019年度入試:8.9倍
となっています。
冒頭でも触れましたが、文化構想学部は早稲田大学最初の日程であるため、MARCHを受験した人や、早稲田の文学部を志望している人が集まってきます。
それだけでなく、近年の私大の定員厳格化に伴って、早稲田大学全体で合格者数を減らしており、倍率は非常に高いです。
20年度の入試以降もこの倍率を維持すると考えられ、数多くのライバルと戦うことを覚悟しておいた方がいいでしょう 。
受験科目
早稲田の文化構想学部の受験科目は、
国語 :国語総合・現代文B・古典B (75点)
地歴 :世界史B・日本史B (50点)
の3科目、合計200点満点となっています。
また、文化構想学部では、3科目の入試と合わせて、「英語4技能テスト利用型入試 」を実施しています!
「英語4技能テスト利用型入試」とは、3科目のうち英語を、TOEFLなど民間で実施されている英語検定を、事前に受験する入試です。
民間の試験で基準スコアを満たしている人は、試験当日、英語の試験を免除され、国語、地歴の2教科の成績で合否判定することになります!
詳しくは、文化構想学部の入試情報を確認してください!
合格最低点
では、この3科目で、どのくらいの点数を取れば合格できるのでしょうか?
合格最低点は、
2018年度:136.5点/200点
2017年度:135.5点/200点
難易度の変動を考えても、135点以上は得点する必要があるでしょう。
3科目合計で7割得点できれば十分、合格圏内といえます。
ちなみに、「英語4技能テスト利用型入試」の場合は、国語と地歴合わせて、83.5/125点が合格最低点となっており、こちらも7割得点できれば、問題ないでしょう。
得点調整
ここでは、早稲田の受験を攻略するためには欠かせない「得点調整」というシステムについて紹介します。
「得点調整」とは、簡単にいうと、成績を標準化するシステムのことです。
主に、地歴・公民・数学の選択科目の試験問題の難易度のバラつきを解消するために行われます。
例えば、世界史の受験者平均が25点・日本史の受験者平均が20点だとします。
この場合、世界史の問題の方が簡単で、日本史の問題は難しかった、ということになります。
そのままの点数で合計得点を計算すると、簡単な問題を解いた世界史選択の人が有利になってしまい、難しい問題を解いた日本史選択の人は不利になってしまいますよね。
その選択科目の差による不公平をなくすための計算法が「得点調整」です。
この例でいうと、平均点が比較的高い世界史の受験者は、自分が平均点程度(25点)しか取れていない場合、合計得点を出す際に、点数を引かれてしまいます。
一方、平均点が低い日本史の受験者は、自分が平均点程度(20点)しか取れていなくても、合計得点を出す際に加点してもらえるのです。
早稲田大学による正式な計算方法は公開されていない ので、この記事ではお伝えすることはできませんが、参考程度に知っておいてください!

早稲田の文化構想学部合格に必要な心構え
ここからは、文化構想学部合格のために心構えを紹介していきます。
受験科目の箇所を見てもらうと分かりますが、文化構想学部では英語と国語が同じ配点となっています。
私大受験者の中には「英語が圧倒的に得意」「苦手科目を国語でカバーしている」という人もいると思いますが、それでは文構に合格するのは難しいでしょう。
また、文化構想学部は2017年の入試以降、合格者は減少傾向にあります。
今後も合格者を減らす可能性がある ので、例年の合格最低点よりも良い点を、過去問で取れるようにしておきましょう。
英語が得意な人や資格を持っている人は、先ほど紹介した「英語4技能テスト利用型入試」を利用することもオススメします!

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オンラインで実施するので、全国どこからでもOKです!
申し込みはLINEから!
文化構想学部の科目別対策
ここからは、文化構想学部合格のための科目別の対策を解説していきます!
現役の文化構想学部の学生に、各教科ごとに解説してもらったので、是非参考にしてみてください!
- 高2・勉強時間0、偏差値40台からの早稲田逆転合格体験記【逆転合格のリアルを知ろう!】
- 高1・高2からの難関大合格戦略【難関大に合格するために!】
- 受験勉強をこれから始める人が読む記事【受験勉強のはじめの一歩】
- 定期試験はできるのに、模試ができない理由【模試になると点が取れないというキミへ】
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英語
配点:75点
例年長文3題、英会話文1題、英作文1題の計5題で構成されています。
➀多義語、類義語をマスターしよう
文構では、長文が3題、会話文が1題出題され、内容一致問題、空所補充問題がメインとなります。
文構の場合、これらの問題では、選択肢が本文と同じ意味で単語だけが異なるものや、前の段落で書かれていたことを別の単語で表現されているものがほとんどです。
つまり、難解な単語をたくさん覚えるよりも、単語の言い換えができるかが求められます。
単語をたくさん覚えることももちろん大事ですが、単語帳で見出し語だけでなく、他の意味・類義語までを覚えることを目標に勉強しましょう!
これらを効率よく覚えるには「システム英単語」「システム英熟語」が効果的です。
また、英熟語は、このページで説明されているように、前置詞のイメージを覚えてから暗記すると効率的です!
②覚えた知識を英作文でアウトプットしよう
文構では読解以外に英作文の問題も出題されます。
これは、問題文を読んで、その内容を10word程度で要約するというものです。
要約の書出があらかじめ用意されていることもあり、一般的な英作文とは少し異なるのですが、ここでも、本文の内容を自分で書き換える必要があります。
この対策のために、英語の基本的なフレーズを自力で書けるようになりましょう!
単語や文法など、英作文に必要な知識は読解問題の対策を通して身につくと思います。必要なのはそれをアウトプットする練習です。
「ドラゴンイングリッシュ」など基本的なフレーズや書き方が載っている参考書を繰り返したら、あとは学校の先生などに添削してもらいましょう。
英作文の勉強法については、こちらで解説しています!
国語
配点:75点
例年現代文1題、古文1題、現古漢融合文1題の計3題で構成されています。
①長い文章の読み方を身につけよう
現代文は1題の中に、A・B2つの文章が掲載されており、2つの文章を読み比べながら問題を解いていくことになります。
そのため、分量が多く、考えなしに読んでいると時間がなくなってしまいます。
そのため、長い文章をそのまま読むのではなく、段落の構成や筆者の主張を的確に読み取っていく必要があります 。
「入試現代文のアクセス」などで文章の読み方を身につけ、制限時間内に全ての問題に解答できるようにしておきましょう。
また、A・Bのうち片方が、文語体(明治~昭和初期の著作)の文章の場合が多いです。
他大含め他の学部ではなかなか出題されない文体なので、いきなり出題されても焦らないように、過去問も忘れずに取り組んでおきましょう。
②現代文に必要な「知識」を身につけよう
文構の国語では、芸術論など、知識がないと読み切るのが難しいテーマの文章が出題されることがあります。
また、文学史に関する小問が出題されるなど、読解力だけでなく、知識も求められます。
ただ漠然と問題演習をしているだけでは、このような知識を身につけるのは難しい ので、専用の参考書を使って、まとめて覚えてしまうのがオススメです。
「現代文キーワード読解」などで、現代文の「知識」を覚えましょう。
早稲田の現代文勉強法については、こちらで解説しています。
②現古融合文は過去問で慣れておこう
文化構想学部では、大問3を「甲・乙・丙」と分け、それぞれのパートで現代文・古文・漢文を掲載しています。
この形式は、早稲田の他の学部でもみられますが、現古融合問題と呼ばれるものです。
現古融合問題は現代文の中に古文が引用されている文のことです。
文構の場合は、これに加えて、漢文の混じった現古漢融合問題となっています。
現古融合問題だからといって、特別難しくなるわけでは無いので、現代文・古文・漢文それぞれの勉強をしていれば問題ありません 。
しかし、現古漢融合問題は早稲田ぐらいでしか出題されないので、初見だと時間がかかってしまうかもしれません。
文学部、社会科学部など他学部の過去問も活用して独特な問題文に慣れておきましょう!
日本史
配点:50点
全部で4題で構成されています。
教科書レベルの問題が比較的多いですが、中には聞いたこともないような用語が出る時もあります。
満点の人を出さないようにするための問題もあるので、解けない問題をずっと考え続けるより、確実に解ける問題を集中して解いていきましょう 。
全体の3割ほどが記述回答になっているため、漢字を間違えないように、苦手なものは、一度自分で書いてみることをオススメします。
また、文構では、美術史など、文学や歴史に関するテーマの問題がよく出題されます。
教科書や普通の問題集だけでは、このようなテーマ史は手薄になってしまう ので下記のような専用の問題集で対策しておきましょう! 配点:50点 全部で8題で構成されています。 8題と聞くと身構えてしまいますが、1題あたりの問題数が少ないので、トータルで見ると日本史と同じくらいのボリュームになります。 世界史も、日本史と同じく、教科書レベルの問題が比較的多いです。 その分、みんなが正解するような問題をいかにミスなく解けるかが大事になってきます 。 基本レベルの勉強には教科書と旧センター試験の過去問がオススメです。 出題分野としては、西洋史が多いですが、北欧やアフリカなどマイナーな地域も大問単位で出題される時があります。 こういった地域は、教科書などでは説明が足りない時があるので、資料集を使って、通史で丸ごと覚えてしまいましょう。 また、日本史と同じく、文化史が頻繁に出題されるのも文構世界史の特徴です。昨年は絵画を見て、同じ様式で書かれたものを応える問題が出題されました。 山川出版社の「分野別世界史問題集」など、専用の問題集での対策がオススメです。
世界史