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「社学の過去問を解いてみたけど、全然歯が立たなかった…」
「社学に合格するためにはどんな対策をすればいいんだろう?」
こんな悩み・疑問を抱えている受験生も多いのではないでしょうか?
早稲田大学の社会科学部、通称社学の入試は例年2月22日と、私立大学の入試の中でも最も遅いため、国公立志望の人も含め、多くの受験生が集まる人気学部です。
そんな社学の合格を勝ち取りたいけれども、過去問が全然解けずに、不安になっている人も多いのでは無いでしょうか?
今回はそんな皆さんに、現役の社会科学部の学生に聞いた、社学に合格するための受験対策を紹介していきます!
目次
早稲田大学 社会科学部合格のための基礎知識を得よう
まずは受験合格には欠かせない、早稲田の社会科学部の基礎知識を紹介していきます。
出願期間・受験日程などは、公式HPの入試情報を確認しておきましょう!
偏差値
河合塾のデータによると、
政治経済学部、商学部と並んで、早稲田の中で最も偏差値が高い学部 のひとつとなっています。
私立大学の入試の中でも非常に高いレベルが求められていると言えるでしょう。
倍率
偏差値が高いことは分かりましたが、倍率はどの位でしょうか?
2018年度入試:13.1倍
2019年度入試:12.9倍
となっています。
冒頭でも触れましたが、社会科学部は私大入試最後の日程であるため、多くの受験生が集まってきます。
それだけでなく、近年の私大の定員厳格化に伴って、早稲田大学全体で合格者数を減らしており、倍率は非常に高いです。
20年度の入試以降もこの倍率を維持すると考えられ、数多くのライバルと戦うことを覚悟しておいた方がいいでしょう 。
受験科目
早稲田の社会科学部の受験科目は、
国語:国語総合・現代文B・古典B (40点)
地歴・公民・数学(うち1科目):世界史B・日本史B・政治経済・数学 (40点)
の3科目、合計130点満点となっています。
若干、英語の配点が高いほかは、早稲田の他の学部と似たような科目構成になっています。
合格最低点
では、この3科目で、どのくらいの点数を取れば合格できるのでしょうか?
合格最低点は、
2018年度:82.95点/130点
2019年度:91.36点/130点
難易度の変動を考えても、7割は得点する必要があるでしょう。
3科目合計で7割5分得点できれば十分、合格圏内といえます。
得点調整
ここでは、早稲田の受験を攻略するためには欠かせない「得点調整」というシステムについて紹介します。
「得点調整」とは、簡単にいうと、成績を標準化するシステムのことです。
主に、地歴・公民・数学の選択科目の試験問題の難易度のバラつきを解消するために行われます。
例えば、世界史の受験者平均が25点・日本史の受験者平均が20点だとします。
この場合、世界史の問題の方が簡単で、日本史の問題は難しかった、ということになります。
そのままの点数で合計得点を計算すると、簡単な問題を解いた世界史選択の人が有利になってしまい、難しい問題を解いた日本史選択の人は不利になってしまいますよね。
その選択科目の差による不公平をなくすための計算法が「得点調整」です。
この例でいうと、平均点が比較的高い世界史の受験者は、自分が平均点程度(25点)しか取れていない場合、合計得点を出す際に、点数を引かれてしまいます。
一方、平均点が低い日本史の受験者は、自分が平均点程度(20点)しか取れていなくても、合計得点を出す際に加点してもらえるのです。
早稲田大学による正式な計算方法は公開されていない ので、この記事ではお伝えすることはできませんが、参考程度に知っておいてください!

早稲田大学 社会科学部合格に必要な心構え
ここからは、社会科学部合格のために心構えを紹介していきます。
繰り返しになりますが、社会科学部は日程の関係上、多くの受験生が併願先として受験する学部です。
国立志望で早稲田を滑り止めとして受験する人、政治経済学部など早稲田の他の学部を第1志望にしている人が同じ試験を受けます。
そのため、ただでさえ難しい試験を、数多くの優秀なライバルと争って、合格しなければなりません。
社会科学部を志望する受験生は、自分の受ける試験が、非常に高い倍率になることを覚悟しておく必要がありそうです 。
また、社会科学部の入試はネット上で「ロト6」と言われているように、数学を除く全ての問題をマークシートで解答することになります。
「マークシートなら何となく解いても点が取れるかも!」
と思う人もいるかもしれませんが、そう上手くはいきません。
実際に過去問を解いてもらえれば分かると思うのですが、そもそもの問題が難しく、選択肢も5択用意されているため、当てずっぽうでは正解できないのです…
記述形式で出題されても、自信を持って解答できるくらいの、読解力と解答力を身に付けるつもりで、受験対策に臨んでください!

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社会科学部の科目別対策
ここからは、社会科学部合格のための科目別の対策を解説していきます!
現役の社会科学部の学生に、各教科ごとに解説してもらったので、是非参考にしてみてください!
- 高2・勉強時間0、偏差値40台からの早稲田逆転合格体験記【逆転合格のリアルを知ろう!】
- 高1・高2からの難関大合格戦略【難関大に合格するために!】
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英語
配点:50点
例年文法問題1題、長文穴埋め1題、長文読解3題の計5題で構成されています。
➀文法問題は特化した対策をしよう
文法問題は、文章の中から文法的に間違っている部分を見つける正誤問題になります。
全部で10問あるのですが、問題の中に間違いがない場合もあり、正解を見極めるのが難しいです。
確実に点を取るために、「正誤問題に特化した問題集」で対策を行いましょう 。
皆さんがこれまで取り組んできたようなネクステージなどの文法問題集では、普通の文法問題は解けても、正誤問題に対応するのは難しいです。
間違いの選択肢はどのようにして作られるのか、どういう文法事項が間違いとして取り上げられるのか等、正誤問題の特徴を、実際に問題を解くことで身に付ける必要があります。
文法事項の理解が終わった人は、過去問の前に『スーパー講義英文法・語法正誤問題(河合塾シリーズ)』など、正誤問題を集めた問題集に取り組みましょう!
②長文問題は日頃の音読と演習がカギ
長文はほとんどが500~700wordsと、早稲田の入試の中では特段分量があるわけではありませんが、制限時間内に解答するのは大変です。
専門的な英単語や、悩ましい選択肢などが多く、途中で読めなくなったり、答えが出せなくなってしまう時があります。
そのような場合でもスラスラと読めるようになるために、音読を実践してみてください!
標準的な分量とはいえ、本文ををいちいち和訳していたらそれだけで試験時間が終わってしまいます。
何度も英文を読み返すことで「英語を英語のままで理解する」ことを目標に日々の長文問題に取り組んでください 。
音読を繰り返すことで、多少わからない単語が出てきても、文章全体の流れや、筆者の主張を掴むことができるようになってきます。
また、同じような分量・テーマの英文に慣れるために他学部の過去問もどんどん解いてみましょう!
入試までに同じレベルの問題を解いておくことで、読む際の時間の意識や選択肢の絞り方を身に付けることができます。
赤本を使うのもアリですが、過去問を収録した問題集として『早稲田の英語第9版 (難関校過去問シリーズ)』があり、1冊で効率よく演習ができるためオススメです!
国語
配点:40点
例年現代文1題、現古融合文1題の計2題で構成されています。
①わずかなミスが命取り!確実に高得点を狙おう
社会科学部の国語は、他の学部と比べると、難易度は抑えられています。
分量もそれほど多くなく、内容も特別読みづらいものは出題されないため、センター試験で高得点を取ってきた人には簡単に感じられるかもしれません。
しかし、合格する人は国語で高得点を取る傾向にあるそうです。
なので、文章を丁寧に読み込む、ケアレスミスをしないなどの基本的な事を、普段の演習から心がけるようにしましょう!
特に漢字の問題は、簡単であるがゆえに落としてしまうと差が開いてしまいます!
苦手な人は普段から漢字の問題に取り組むことをオススメします。
②現古融合文は過去問で慣れておこう
社会科学部では純粋な古文が出題されることはほぼありません。
他の学部でもみられますが、現古融合問題が毎年出題されています。
現古融合問題は現代文の中に古文が引用されている文のことです。
年によっては漢文の混じった現古漢融合問題になることもあります。
現古融合問題だからといって、特別難しくなるわけでは無いので、現代文・古文・漢文それぞれの勉強をしていれば問題ありません 。
しかし、現古融合問題は早稲田ぐらいでしか出題されないので、初見だと時間がかかってしまうかもしれません。
文化構想学部など他学部の過去問も活用して独特な問題文に慣れておきましょう!
日本史
配点:40点
全部で4題で構成されています。
教科書レベルの問題が比較的多いですが、中には聞いたこともないような用語が出る時もあります。
配点が1問1点となっているので、解けない問題をずっと考え続けるより、確実に解ける問題を集中して解いていきましょう 。
各大問は時代ごとではなく、「交通の歴史」や「摂関家の成り立ち」といったテーマごとで出題されるため、どの時代も満遍なく勉強しておく必要があります。
特定の時代・分野の勉強が終わったら一旦時系列や事柄を自分で紙に書き出してみて、知識を吸収できているか確認するようにしてみましょう!
また、史料問題が出題される事が多いので、参考書に掲載されている史料は入試までには必ず1回は目を通しておきましょう。
世界史
配点:40点
全部で4題で構成されています。
かつては私大最難関の問題と言われ、平均点が3割台を記録することもあったのですが、それも昔の話。
現在では軟化しており、定期テストレベルの問題もみられるようになってきました。
その分、みんなが正解するような問題をいかにミスなく解けるかが大事になってきます 。
社学の世界史は大半が正誤問題ですが、正解が基本事項でも、選択肢の中に極端に難しいものが入っている時がしばしばあります。
用語集などを使って、知識を蓄えるのも大切です。
しかし、重箱の隅の知識にこだわるのではなく、正解の選択肢を確実に出せるように、基本事項を抜け漏れのないよう覚えるのが、社学合格への近道と言えるでしょう 。
基本レベルの勉強には教科書と旧センター試験の過去問がオススメです。
また、社学の世界史ではイギリスがEU離脱を発表した時に、EU関連の問題が一気に増えるなど、時事問題を重視する傾向があります。
参考書だけでなく、ニュースにも日頃から目を通しておき、
「このニュースに関連する分野が出そうだな」
という風に、日常の出来事を試験に結び付けて考える癖をつけておきましょう。
政治経済
配点:40点
全部で4題で構成されています。
特別難しい問題は多くなく、基本レベルの積み重ねで、満点は無理でも、合格ラインの7割は十分狙うことができます。
特徴としてはアベノミクスに関する問題など、世界史と同じく時事問題を重視している点です。
過去の歴史ではなく、現在進行形の話題を取り上げることが多いため、世界史以上に、その話題について知っているかどうかで、問題の難易度が変わってきます。
そのため、講義系の参考書などで、基本的な知識を覚えたら、新聞やニュースで政治経済の復習をしてみましょう 。
その日その日の話題で、これまで覚えてきた用語を復習できるだけでなく、時事問題が出ても落ち着いて対応することができます。
数学
配点:40点
計3題を解いていきます。
微積分、数列、ベクトル、図形と方程式がよく出題されています。
特徴としては、社学の中で唯一記述式であるため、答えだけではなく、途中の式も丁寧に書かなければならない点が挙げられます。
問題自体は決して難解なものではないので、まずは教科書の公式を問題に当てはめられるようにトレーニングを積んでいきましょう。
その上で、記述回答で減点されないように、解いた問題を、学校の先生などに添削してもらって解答力を身に付けるのがオススメです 。